「Android」ベンダーらは、競合企業らによる相次ぐ訴訟に見舞われている。Googleの会長Eric Schmidt氏は台湾で現地時間11月9日、あらゆる訴訟で提携先の企業を支持するつもりだと述べた。
Reutersによると、Schmidt氏は9日、報道陣らに対し、「われわれは、台湾の企業を含むパートナー企業に対し支持する意向を伝えている」と述べたという。「例えば、われわれはHTCとAppleの係争においてHTCを支持してきた。Appleの主張は正しくないと思うからだ」(Schmidt氏)
HTCとAppleの対立は2010年、「iPhone」を製造するAppleが米国際貿易委員会(ITC)に対し、HTCの端末がAppleの特許20件を侵害していると訴えたことから始まった。
これに対し、HTCは自社が保有する特許をiPhoneが侵害しているとしてAppleに対する複数の訴訟を起こして反撃に出た。HTCは2011年9月、同社がGoogleから譲り受けた特許を使用しているとしてAppleを訴え、両社間の対立はさらにヒートアップした。
Schmidt氏は、GoogleはこれまでもAndroidベンダーを支持してきたと述べているが、Googleが同社のパートナー企業の支援を本格的に開始したのは、Googleの特許の使用に関するHTCの訴訟からだろう。それまでGoogleは、Appleとの法廷での直接対決に巻き込まれるのを恐れてか、訴訟を遠くから傍観していた。しかし、2011年に入ってMotorola Mobilityを125億ドルで買収する計画を発表するとともにGoogleの恐れは取り除かれた。Motorolaの知的財産の買収目的は、のどから手が出るほど必要としていた特許による保護を手に入れることだった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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