Googleが今度は、ページ内検索技術によって情報への迅速なアクセスを提供することを専門とする新興企業Aptureを買収した。
Aptureが「ウェブ用グロッサリ」とも定義する同社の機能には、2次元のウェブサイトを高度なマルチメディア体験へと高める機能を持つ。この機能では、テキストが文字通りページから飛び出し、読者が関連情報を検索しやすいようにする。このコンテキスト検索機能は、The New York Times(The NYT)やThe Financial Timesといった顧客を含むパブリッシャーにおいて、収益機会を増大することを目的として設計されている。
例えば、The NYTのウェブサイトを読んでいるときに、単語をダブルクリックしたりハイライト表示したりすると、その単語の定義やクエリが表示されることに気付いたことがあるかもしれない。これは、この技術の一部を採用したものである。
この買収の恩恵を受けるのは「Chrome」である。したがって、おそらく今後数カ月のうちに、この技術に関連する何らかの大きな変更があると期待してよいだろう。
買収の金銭的条件と完了予定日はまだ発表されていないが、Aptureのフロントページにはメモが掲載されている。以下にその抜粋を示す。
自社の製品によって1億を超えるページに改良を加えたところで、今こそこの取り組みを、ウェブをより良くするというわれわれと同じビジョンを抱く他のチームとともに、拡大していく最良の時であるとわれわれは考えている。そう、そのとおり。われわれはGoogleに買収された。そして、Chromeチームに加わることで、ウェブ上のイノベーションの推進とより良いユーザーエクスペリエンスの構築を続けていく予定である。現代のウェブは素晴らしいプラットフォームなので、Chromeにおける閲覧体験のさらなる改善を期待していてほしい。
このメモに記されているように、Aptureの従業員はChromeチームに加わる予定だが、このグループがサンフランシスコにあるAptureのオフィスにとどまるか、それともマウンテンビューにあるGoogle本社に移動するかはまだ明らかになっていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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