「iPhone 4」に厳しい評価を下したConsumer Reportsだが、同製品の後継機種「iPhone 4S」は推奨することを明らかにした。
Consumer Reportsは米国時間11月8日、「AppleのiPhone 4Sは、われわれが新しく更新したスマートフォンランキングにおいて、推奨モデルの1つである」と発表した。「Appleの最新スマートフォンは、われわれのテストにおいて非常によい結果を示し、外観は前機種のiPhone 4にとてもよく似ているものの、われわれが実験室で実施した特別なテストにおいてiPhone 4に発見した受信問題は、iPhone 4Sには見られない」(Consumer Reports)
Consumer Reportsは2010年、同誌の購読者に対しiPhone 4は推奨できないと発表し、論争を巻き起こした。同団体は当時、ユーザーが端末の左下にあるスリット部分を手で覆うと「信号の弱いエリアにいる場合は接続そのものが失われてしまうほど、信号が著しく低下する場合がある」と述べていた。
Appleは2010年のiPhone 4発売直後にこの問題を認め、その対応策として、端末所有者にケースを無料で提供した。しかし、それでもConsumer Reportsは、iPhone 4は他のほとんどの点において消費者にとって良いオプションであるとしながらも、同端末を推奨しようとはしなかった。Consumer Reportsは当時、「設計上の問題を修正するのに、製品の所有者に負担をかけるという点を、われわれは受け入れられない」と述べていた。
Consumer Reportsは独自のテストにおいて、ユーザーがiPhone 4Sを持つ際に受信の問題がないことを確認した。同団体は、iPhone 4Sは、デュアルコアプロセッサと改良されたカメラのおかげで、他の項目においてもiPhone 4を上回っていると述べた。これらの結果を総合して、Consumer ReportsのiPhone 4Sに対する評価は75ポイントで、iPhone 4の73ポイントを上回った。
しかし、iPhone 4Sは、同誌のスマートフォンランキングにおける1位の獲得には至らず、3機種の「Android」搭載携帯端末よりも下位となった。Consumer Reportsは現在、ともにサムスン製の「Galaxy S II」と「Infuse 4G」を、80ポイントでスマートフォン分野の第1位としている。第3位はLGの「Thrill 4G」で、スコアは77ポイントだった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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