編集部注:今回のiPhone 4Sレビューは、前編、中編、後編に分けてシリーズ化し、デザインやカメラ、「iOS 5」の新機能、スピードなどを詳しくレビューしていく(使ったのは64Gバイトのブラックモデル、キャリアはSprint)。本稿はその中編である。
とにかく、Siriは楽しくて便利な機能だ。4SのFaceTime同様、わたしはオフィスでこの機能を非常に楽しんだし、他にも多くの人が同じように楽しむだろうと想像する。Appleにとって、Siriへのハンズフリー技術の完全な統合は挑戦になるだろう。SiriはBluetoothのヘッドセットで起動することもできるが(有線ヘッドセットについては不明)、自動車で利用する機能の統合は「予定」となっている。運転中のハンズフリー使用に関する法律がある州が多いため、そのためにはドライバーが常に両手でハンドルを握りながら、Siriの機能に完全にアクセスできる必要がある。この機能は発売時点ではベータ版であり、英語、フランス語、ドイツ語がサポートされている。今後サポートされる言語は増える予定だ。
iPhone 4の5メガピクセルのカメラは十分によいものだったが(特にサードパーティーのアプリを追加した場合)、iPhone 4Sのカメラはさらに素晴らしいものになっている。4Sの8メガピクセルカメラは、オートフォーカス、フラッシュ、F2.4の広角レンズ、裏面照射型CMOSセンサーを備えており、これまでのセンサーと比べて73%多くの光を集められるため、光量の少ない場面での性能も向上しているはずだ。色彩の再現性向上のため、ハイブリッド赤外線フィルタも搭載されている。Appleによれば、新しいカメラはiPhone 4のカメラよりも33%高速で、A5プロセッサには顔検出機能と26%改善されたオートホワイトバランス機能を持つ画像プロセッサが組み込まれている。
最初に撮影してみた写真で、わたしはiPhone 4のカメラにくらべ画質に違いがあることに気づいた。色彩はより明るく、フォーカスもややシャープで、ピクセレーションも若干減っていた。当然ながら、光量が低い場面でもうまく撮れるが、フラッシュはiPhone 4に引き続き少し強すぎる場合があった。写真については、今後細かく調べていく予定だ。
カメラのユーザー体験については、タップ位置にフォーカスする機能から、動画撮影への切り替え、シャッターボタンまで、ほとんど同じだ。ただし使ってみると、フラッシュボタンとカメラ切り替えボタンの間に「オプション」アイコンがあるのに気づくはずだ。これに触れると、HDR機能とファインダにグリッド線を表示するオプションが表示される。
iOS 5のおかげで(詳細については後述)、新しい機能として写真のトリミングと回転、赤目除去、ワンタップで色補正するオプションが追加されている。赤目除去機能を使うと、簡単な手順で即座にめざましい成果が得られる。同様に、ワンタップ色補正ツールは、写真の色のバランスを取ってくれるもので、わたしのテストでは、確かに写真の見栄えを向上させてくれた。わたしはこういった追加機能を歓迎するが、この機能が何年も前から基本的な携帯電話にもあったことを考えると、Appleが写真編集機能を追加するのはあまりにも遅かった。使えるものは使うが、ユーザーができることはもっと増やして欲しい。
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