翌年の手帳が店に並びはじめると、どれにしようか選ぶのは楽しい。しかし、どれもこれも自分にしっくりこないのなら、手帳ではなく時間の使い方そのものがしっくりきていない可能性がある。本書では手帳の使い方よりも、まず時間の使い方を見直すことをお勧めしている。
本書は、会社勤めのサラリーマンのための、手帳術ならぬ時間術の本だ。独立して仕事をしている個人や経営者向けの時間術の本は多いが、サラリーマンに向けて書かれた本は多くないという。確かにサラリーマンの場合、会社で仕事をする時間が毎日決まっている。しかも、その時間が増えることはあっても減ることはない。本当に自分のやりたい事をやるために、自分の時間を見極めて活用しなくてはもったいない。
著者は、サラリーマンが自分のものとして使える時間は、1日2時間しかないと計算する。24時間から、勤務時間、通勤時間、睡眠時間などを引いていくと、結局のところ2時間しかないのだ。このあまりに少ない、しかし使いようによっては大きな成果につながる時間をどのように活用すれば良いのか。単にデジタルツールを駆使するだけではない、あらゆる日常の場面を自分のスキルアップに利用するのだ。
本書によって、普段なにも考えずにやり過ごしてしまっている時間を見直し、やりたかったことができる時間の使い方をしたい。
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