ソニー、超高精細映像を映し出す4Kプロジェクタ発売へ--HDから4Kへの変換LSIも内蔵

 ソニーは10月3日、フルHDの4倍の解像度、4096×2160ピクセルを持つ家庭用4Kプロジェクタ「VPL-VW1000ES」を発表した。新開発の0.74型4KディスプレイデバイスSXRDを採用する。発売は12月下旬。価格は168万円になる。

 同社では以前から4Kタイプの業務用デジタルシネマプロジェクタを開発、提供してきた。今回の家庭用モデルは業務用に使用されている4K SXRDをベースに画素ピッチを7μmから4μmに微細化することで民生用に最適化したものを搭載しているという。

  • 「VPL-VW1000ES」

 新開発の「4K映像表示デバイス向けデータベース型超解像処理LSI」を搭載し、フルHD映像を4K映像に変換することが可能。これにより通常のデジタル放送やBlu-ray Discなどの映像も4K画質で視聴できる。このLSIは4Kカメラで撮影した映像に対しても、画質や色の再現を4K特性に最適化するという特長を持つ。

 レンズ部には「ARC-F(All Range Crisp Focus Lens)」という4K解像度専用設計のレンズを採用。画面のすみずみまで高品位な画質が得られるとのことだ。

 投影サイズは60~300インチ。視聴距離はスクリーンの高さの1.5倍まで近づけるため、120インチでの視聴距離は約2.3mになるとのこと。通常スクリーンに近付きすぎると画素が目立つため臨場感や奥行き感が損なわれるとされるが、VW1000ESでは、画素が微細なため近づいての視聴が可能になったとしている。

 本体サイズは高さ200mm×幅520mm×奥行き640mmで、重量は約20kg。3Dトランスミッタを内蔵し、3D再生にも対応する。3Dメガネ「TDG-PJ1」は2個同梱される。

 同社では「PLAYSTATION 3」(PS3)経由で4Kの静止画が投写できるようになるアプリを開発中で、2012年の年初をめどに提供するとのことだ。

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