アイキューブド研究所は、ハイビジョン映像(1920×1080ピクセル)信号から4K(3840×2160ピクセル)映像を作り出す「ICC LSI」を開発した。従来の高解像度化技術に「光の刺激」を加えることで、リアリティある映像を実現する。
ICC LSIは、映像クリエーション技術「ICC(Integrated Congnitive Creation:統合脳内クリエーション)」を用いて開発されたもの。ソニーで独自の映像信号処理技術「デジタル・リアリティ・クリエーション(DRC)」などを担当した、近藤哲二郎氏が2009年に独立し手がけた。
実際の風景や被写体を見たときと同等の体験を映像視聴時に得られることをコンセプトにしており、遠近感や立体感、質感などを画像の中から認知できることが特長。普段人間は光の刺激を脳で認知し、記憶に残す。ICCによる4K映像再現時もこの光の刺激を得ることで、豊かな映像体験が実現するとしている。リアルな立体感が得られるが3Dテレビとは異なり、視聴の際、脳への負荷も低減されるという。
4K映像は大画面化が進むディスプレイ市場で、今後さらに需要が高まるとされている。アイキューブド研究所では、時期は明らかにしなかったが、ICC LSIの実用化を目指すとしている。
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