パイオニアは9月7日、ダンサー向けオーディオ「STEEZ(スティーズ)」シリーズを発表した。「ノンストップミックスプレイ」などダンスする際に最適な独自機能を備えている。10月中旬から順次発売する。
パイオニア常務執行役員ホームAV事業部長の井下源氏は「弊社ではホームAV事業の黒字化に向けて4つの施策を発表している。今回発表したダンサー向けオーディオはその中の一つ。創業以来手掛けている『音』と得意分野であるDJ機器で培ったノウハウを取り入れられるSTEEZの開発は、ごく自然の流れだと思っている」と開発の経緯を話した。
STEEZシリーズのプレーヤーは「STEEZ AUDIO STZ-D10S/D10T/D10Z」、デジタルオーディオプレーヤー「STEEZ PORTABLE NSP-D10P」の2シリーズ。いずれもダンスをする際に有効な機能や形状を取り入れたダンサー仕様にしたほか、ダンスを「踊りやすい音」として仕上げたとのことだ。
ミュージックシステムSTZ-D10S/D10T/D10Zは、アンプ、スピーカを一体化したポータブルシステムだ。いずれも4Gバイトのメモリを内蔵し、楽曲を取り込んで再生できる。本体にはiPodドックも備えた。
ダンサー向け機能として、「ダンスバトル」を楽しめる「オートバトルモード」を装備。楽曲ジャンルとパフォーマンス時間を設定すると、本機側で選曲や楽曲同士のミックス再生、パフォーマンス時間のカウントなどを実行する。また、指定したジャンルの曲を自動選曲しながらミックス再生する「DJ MIXモード」、音程を変えることなく再生スピードを調整する「テンポコントロール」機能を備え、ダンスの練習をサポートするとしている。
D10Sは、本体サイズ高さ89mm×幅319mm×奥行き94mmで、重量が0.8kg。ブルー、ピンク、ホワイトの3色をそろえ、子供や女性でも持ちやすいコンパクトモデルにしたという。店頭想定価格は2万5000円前後。D10TはIPX2相当の防滴性能とプロテクタを装備したストリート向けモデル。本体サイズは高さ113mm×幅360mm×奥行き108mmで、重量は約1.2kg。ボディカラーはグリーン、ブラック、レッドになる。店頭想定価格は3万円前後。両機種ともにACアダプタのほか、単3形電池6本でも駆動できる。
D10Zは、フルレンジのスピーカユニットにサブウーファとトゥイータを加えたハイスペックモデルだ。本体サイズは高さ245mm×幅632mm×奥行き221mmで、重量は約7.4kg。AC電源のほか単1形電池10本で駆動する。店頭想定価格は5万5000円前後。
デジタルオーディオプレーヤーNSP-D10Pは、4Gバイトのメモリを内蔵した。有機ELディスプレイを備えたほか、タッチパネルインターフェースを採用。テンポコントロール機能などが指でなぞるだけで簡単に操作できる。
曲調やテンポの近い楽曲を自動選曲し、楽曲の盛り上がり部分のみをミックス再生し続ける「ノンストップミックスプレイ」や、自分でテンポを変えた曲に近いテンポの曲を自動選曲する「テンポコントロールサーチ」機能を装備し、気分やテンポにあった楽曲を途切れることなく再生することが可能。再生中に「お気に入り登録」ボタンを押せば、専用のプレイリストに登録もできる。
本体サイズは高さ86.8mm×幅39.8mm×奥行き15.5mmで、重量は約55g。USB経由で楽曲の取り込みが可能だ。店頭想定価格は1万4000円前後になる。
STEEZ AUDIOやSTEEZ PORTABLEで、DJ MIXモードやテンポコントロールサーチなどのダンサー機能を利用するには、パイオニアが提供するPC用楽曲管理アプリケーション「MIXTRAX」の使用が必要となる。このアプリ内で、ビートの位置情報や曲調、サビのブロック情報などの解析情報が楽曲ファイルに追加され、各機能の利用が可能になるとのこと。アプリは9月29日から無償でダウンロードできる。対応OSはWindows XP/Vista/7で、再生ファイル形式はMP3、WMA、AAC、WAV。アプリをダウンロードすれば、PC上でノンストップミックスプレイなどの機能が使用できる。
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