幸い、一度バックアップがiCloudに保存されると、どのアプリケーションのデータを有効/無効にするか選択できるようになる。しかし(このしかしは非常に重要だ)、選択するためには、最初にバックアップをiCloudに保存する必要がある。最初にバックアップを開始するとき、それを選択できるオプションはないが、iOSデバイス上でストレージを大量に消費している可能性があるアプリケーションを探すことはできる。Googleの「Android」と同様、iOS 5ではAppleも、それぞれのアプリがデバイス上で使用している容量を表示し、アプリケーションをその場で削除できるストレージマネージャを提供している。
筆者は解決策として、Rdioに保存されているすべての音楽を同アプリ内から削除して、iCloudのバックアップを実行し、Rdioアプリのバックアップを無効にした後で、Rdioアプリのダウンロードを再度有効にした。これは非常に面倒な作業というわけではないが、筆者は削除した音楽を再び同アプリにダウンロードしなければならなかった。そしてこの一連の作業は、説明や指示を受けずにだれもが修正方法を把握できる、というようなものではないだろう。それは、同サービスが6月に発表された際の「何もしなくてもうまくいく」という宣伝文句とは異なる。
ほかにある耳寄りなニュースとして、既存のMobileMeユーザーは、iCloudの提供が始まりストレージ容量の問題に直面したとき、もう少し融通が利くかもしれない。開発者テスト期間の一部として、Appleは先日、開発者が自分のMobileMeアカウントをiCloudアカウントに変換できる移行ツールを提供し、MobileMeストレージの一部として含まれていた20Gバイトのストレージのユーザーに対し、2012年のMobileMeの閉鎖までiCloudで25Gバイトのストレージを利用できるようにした。Appleはこれまでのところ、iCloudサービスの開始時に開発者以外のMobileMeユーザーに同じアップグレードを提供するという約束はしていない。
iCloudは依然として後期開発段階にあり、筆者が体験したこれらの欠点はサービス開始時までに修正される可能性が高い。ただし、筆者が複数のiOSにインストールされた複数のアプリのデータ処理に手間取ったことが象徴しているように、一部のユーザーは無料の5Gバイトの上限を超えないように、データを大量に使用するアプリ内に何が保存されているのか慎重に考えた方がいいかもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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