Appleは米国時間6月24日朝、FAQページに「MobileMe」から「iCloud」への移行に関する情報を掲載した。一部のサービスに対する一般ユーザー向けウェブサイトの提供を続行する予定であるとも記されている。
Appleが年次開発者会議Worldwide Developers Conference(WWDC)でiCloudサービスを発表したのは約2週間前のことである。
ブラウザからiCloudサービスにアクセス可能になるのかという質問に対し、ウェブ電子メール、カレンダー、コンタクト管理、「Find My iPhone」ツールは、これまでのMe.comを介した方法とほぼ同じ方法でこれからも利用可能になる予定だと、同社は述べている。ユーザーは、Appleが2011年に入って取得したドメインiCloud.comを介して、これらのサービスにアクセスすることになる。
2012年のMobileMeの提供終了時に移行されないのは、「iWeb」を使って作られ、Appleがホスティングするウェブサイト、Appleがホスティングする写真ギャラリー、Appleの「iDisk」ストレージサービスで保管されているファイルである。おそらく、「iOS」向けの「Apple Gallery」およびiDiskアプリケーションも、MobileMeの終了に伴って提供が終了されるものと思われる。MobileMe終了後は、Dockアイテム、キーチェーンパスワード、「Mac OS X Dashboard」ウィジェット、システム環境設定の同期は維持されなくなる予定であると、Appleは述べている。
MobileMeは2012年6月30日に正式に終了することになっている。それとともに提供終了予定のMobileMeの各種機能は、それまでの間は、ユーザーがアカウントをiCloudに移行した後も引き続き利用できる。この期間に、iWeb、iDisk、およびApple Galleryサービスのユーザーは、MobileMeが永久に終了する前に、自分のファイルを他のホスティングプロバイダーに転送することができる。Appleは、AppleがホスティングするiWebのサイトを他のプロバイダーに移行するための手順と、GalleryおよびiDiskからの写真やファイルをダウンロードする手順を公開している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」