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MSよ、グーグルに対抗してノキアかRIMを買ってはいけない

Mary Jo Foley (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 末岡洋子2011年08月16日 16時38分
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 米国時間8月15日にGoogleが発表したMotorola Mobility買収計画を受け、多数のMicrosoftウォッチャーが、Microsoftはこれに対抗するためNokiaかResearch In Motion(RIM)を買収する必要があるとツイートしている。

 わたしには、Microsoftが端末ベンダーを買収することが意味を成すとは思えない。Appleの場合は、エンドツーエンドのパイプラインを持つ戦略が奏功した。だが、Microsoftはエンドツーエンドのパイプラインを持つことを想定してモバイル事業を構築しているのではない。さらにいうなら、Googleもこの点でMicrosoftと同じだ。

 どのベンダーにとっても、大企業の買収を成功させることは簡単なことではない。Microsoftも、ここ数年で買収したDangerやadECN、aQuantiveなど、消化に苦労した企業がある。そのため、Microsoftの幹部は買収よりも提携(Nokia、Yahoo)を好む傾向が強い。その中でSkypeは明らかに例外だった。

 Microsoftの幹部は、戦略的提携を通じて、企業を丸ごと買収せずとも提携先から狙ったものを獲得する方法を見出している。

 MicrosoftはYahooのすべてがほしかっただろうか。また必要だっただろうか。すべてほしいとは考えていなかっただろうし、すべてが必要でもなかったはずだ。Microsoftは450億ドルを払ってYahooのすべてを得る代わりに、提携によりYahooの検索トラフィック(と一部のYahooの人材)を得た。Nokiaも同じだ。Microsoftは自ら携帯電話やタブレットメーカーとなり、OEMパートナーとの関係をぎくしゃくさせてもいいと思っただろうか。そうなるかわりに同社は数十億ドルを支払って、Nokiaの特許、一部技術(カメラ、地図など)、世界的な流通網を入手する方法を見いだしたのだ

 MicrosoftがNokiaを買収すると、何が得られるだろう。多数の従業員と、滅びつつあるSymbian OS、既存のパートナーと競合する製造機能だ。ならばRIMはどうだろう。RIMのプラットフォームも、成長ではなく、衰えの方向に向かっている

 Googleの幹部はMotorola買収についてのカンファレンスコールの場で、「Android」の端末パートナー上位5社に対してこの取引計画を通知しており、理解してもらっていると述べた(Microsoftが2011年2月にNokiaとの提携を発表した際も、「Windows Phone」のOEMベンダーは同じことを述べていた)。

 もう1つ言っておくなら、Googleはすでに、他のOEMメーカーとの関係を維持しつつ「Nexus」製品ファミリーを販売するという状況確認を済ましている。The Vergeは、GoogleのシニアバイスプレジデントAndy Rubin氏がカンファレンスコールで以下のように述べたと報じている。「GoogleにはNexusプログラムと端末戦略がある。われわれは毎年、クリスマス頃にチップ企業からすべてに至るOEMを1社選択し、全員を1カ所に集める。そして、休暇頃に新しい端末が出てくる。これについては今後も変わることはない。Motoは独立した事業となり、この入札プロセスの一部となる」

 なぜGoogleはMotorolaを買収するのではなく、単にMotorolaの特許をライセンスしなかったのだろうか。わたしにはこちらの方が大きな問題に見える。結局のところ、GoogleがMotorola Mobilityの1万2500件の特許と7500件の出願中の特許を買収することの最大の理由は、Androidベンダーを現在そして将来の特許侵害訴訟から保護することであると同社幹部も認めているのだ。Googleは、125億ドルを支払ってMotorola Mobilityを買収するより、安価なライセンス取引で狙っているものを得られたように思える。

 MicrosoftがRIMやNokiaを買収すればWindows Phoneの成長を促進できる、いや、より正確にいうなら減少を食い止められる)とMicrosoftウォッチャーが主張するのは、これが初めてではない。わたしはこれまでも買収は意味を成さないと考えてきたし、現在もこの考えは変わらない。

アップデート:Wall Street Journalの記事では、MicrosoftがNokia買収を検討する理由の1つは、他社が購入するのを防ぐためだと論じている。だが、もし他のベンダーがNokiaを買収したとしても、MicrosoftとNokiaの提携条件には、Microsoftが盟友を失わないような保護や保証が含まれているはずだとわたしは思う。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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