米国際貿易委員会(ITC)は米国時間8月8日、Appleが特許侵害でHTCを提訴した件について再調査する決定を下したことを発表した。
AppleはHTCがAppleの特許5件を侵害したと主張しており、輸入を禁止する権限を持つITCがその主張について再調査する。5件の特許には、スクロール操作、プログラマブルな触覚タッチスクリーンディスプレイ、両面タッチパネルなどに関する特許が含まれる。
Appleは2010年3月、HTCがAppleの特許10件を侵害していると訴え、ITCは2011年7月にそのうちの2件をHTCが侵害していると認定した。ITCのウェブサイトで発表された今回の再調査は、このITCの最初の決定に続くものだ。現在の再調査は、Appleが7月に提出した訴状に端を発している。この訴状は、「Android」を搭載するスマートフォンと「Flyer」タブレットを標的にしていた。
HTCに不利な裁定が下った場合、HTCは自社製品を米国内に輸入できなくなるおそれがある。一方Appleは、1件の特許に対して有利な裁定をしてもらうだけでいい。HTCはAndroidパートナーの中で、法的に最も無力な企業と見られている。HTCは潜在的な盾として機能する強力な特許ポートフォリオを持っていないためだ。HTCは8月に入ってからS3 Graphicsを買収した。その主な理由は、ITCの行政法判事が先頃Appleの違法使用を認定したが、その数々の特許を手に入れるためである。
Apple関係者にコメントを求めたがすぐに回答を得ることはできず、HTC関係者は不在でコメントを求められなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」