HTCが今度は英国でAppleを提訴し、両スマートフォンメーカー間の特許紛争は一段と激化した。
Bloombergは米国時間8月1日、HTCがロンドンで英国時間7月29日に特許に関する訴訟を起こしたと報じた。今回の訴訟の2週間前には、HTCがAppleの特許2件を侵害していると、米国際貿易委員会(ITC)が初期裁定を下し、HTCは打撃を受けていた。
HTCはこの紛争を示談で解決するためにAppleと話し合う用意があると話していたが、今回英国で起こされた訴訟は、両社の緊張が高まっていることを表している。
この英国での告知には今回の訴訟の具体的な内容は書かれていない、とBloombergは報じた。
今回の訴訟は、Appleが抱える多くの訴訟問題の最新の事例にすぎない。同社は8月1日、サムスンに対し、オーストラリアでの訴訟終了まで、当地での「Galaxy Tab 10.1」米国版の販売を停止させることに成功した。
その一方で、HTCは予定されているS3 Graphicsの買収によって、自らの立場を強固にしようとしてきた。S3 Graphicsは、Appleが無許可で使用していると言われている特許を数件保有している。
HTCは、「Android」スマートフォンに対する関心の高まりから利益を得ている主要企業の1つであるが、Appleがスマートフォンメーカーを攻撃し始めたとき、HTCはその最初の標的になった。こうした動きはライバルを威嚇し、成長を遅らせるためのAppleの方策と見られている。ライバルの多くは、Appleからシェアを奪っている。
最新の訴訟に関してAppleにコメントを求めたが、すぐに回答を得ることはできなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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