電力不足を乗り切る「節電テレビ」の選び方(後編)

エースラッシュ2011年07月15日 06時00分

目覚ましい進化を遂げているテレビの“節電”機能

 インターネット全盛の時代とはいえ、テレビといえば日頃の情報収集に欠かせない存在だ。その一方で、どうしても“消費電力の多い家電”といったイメージが強く持たれていることも事実。しかし、最近は3Dコンテンツの再生対応をはじめとした画質や音質の向上、録画機能の拡充だけでなく、消費電力を抑える節電機能も目覚ましい進化を遂げている。電力不足を乗り切る「節電テレビ」の選び方(前編)に引き続き、各メーカーが一番の“ウリ”にしている節電機能をチェックしていこう。

シャープ「AQUOS」/高い色再現性と低消費電力化を両立

  • 「AQUOS LC-60L5」

 シャープといえば、高精細な液晶パネルで定評のあるブランド「AQUOS」を展開するメーカーだ。「RGB(赤緑青)+Y(黄)」の4原色パネルの採用で色再現能力を高めた「クアトロン」に加え、その特徴を最大限に活かす白色LEDバックライト、高い光利用効率を発揮するパネル技術「UV2A技術」を組み合わせることで、高画質化と低消費電力化を同時に実現している。

 センサを使った節電機能も充実しており、人がいなくなると「映像・音声あり」で電力を約30%カット、もしくは「映像なし/音声あり」で電力を約50%カットする「ムーブセンサー」を搭載。また、部屋の電気が消えると自動で電源を切る「照明オフ連動機能」も備えている。ちなみにムーブセンサーと照明オフ連動機能は連動しており、映画館のように部屋を暗くして楽しみたい場合は、テレビの前に人がいることを感知し、電源をオフにせず、節電ができるとしている。

  • 「フリースタイルAQUOS LC-20FE1」

 そのほか、部屋の明るさに応じて画面輝度を自動調節し、映像表現力の向上と同時に低消費電力化を実現する「明るさセンサー」、ワンボタンで低消費電力設定に移行できるリモコンの「セーブモード」ボタンなどもオススメ機能のひとつといえる。

 さらにAQUOSでは、チューナ部とディスプレイ部をワイヤレスで接続する「フリースタイルAQUOS LC-20FE1」を展開。ディスプレイ部にはバッテリを内蔵しているため、電力使用量の多い昼間などはバッテリを用いて視聴すれば、チューナ部のみの電力でテレビを視聴できる。

パナソニック「VIERA」/レコーダーとの連携でも節電を実現

  • 液晶テレビ「VIERA TH-L37DT3」

 パナソニックの「VIERA」は、液晶とプラズマの両方で省電力化を進めている。まず液晶テレビに関しては、光透過性に優れた「IPSαパネル」やIPS方式の3D対応「LEDブラックパネル」とLEDバックライトの組み合わせで消費電力を削減。プラズマテレビでは発光効率を高めた「フル・ブラックパネル」で大幅な省電力化を実現している。

  • プラズマテレビ「VIERA TH-P42VT3」

 プラズマテレビといえば多くの電力を必要とするイメージが強いが、例えば3D対応の「フル・ブラックパネルII」を採用したプラズマテレビ「TH-P42VT3」の場合、1年前に発売された従来機種「TH-P42VT2」と比べて年間消費電力が約28%減(195kWh→140kWh)となっている。

 また、視聴環境に応じて自動で画質調整と節電を行う「エコナビ」も便利な機能だ。こちらは「明るさセンサー」だけでなく、映像信号が10分以上途切れると自動で電源を切る「無信号自動オフ」、番組ごとに異なる最大音量を自動調整する「番組連動おまかせエコ」を装備。さらにデジタルレコーダー「DIGA」と連携すれば、使用していない接続機器の電源を切る「こまめにオフ」や、テレビの電源と連動してDIGAの待機電力モードを最小に切り換える「ECOスタンバイ」なども使用できる。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画広告

企画広告一覧

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]