日立コンシューマエレクトロニクス「Wooo」では、プラズマテレビ「P50-XP07」で前モデルと比べて約18%、液晶テレビ「L42-XP07」で約24%もの年間消費電力量を削減している。
液晶テレビでは、上位機ZPシリーズに独自の「スリムブロックLEDパネル(S-LED)」を採用。複数の小さなブロックを分割・独立駆動させる「スリムブロックLEDバックライト」を用いることで、きめ細かくバックライトを制御し、消費電力量を抑えられるとしている。さらに、部屋の明るさや照明の色合いに応じて最適な画質に調整してくれる「インテリジェント・センサー」は、テレビ画面上にエコ効果をグラフィカルに表示でき、わかりやすい。
そのほか、一般家庭に適した映像の明るさに調整する「消費電力低減モード」、無操作や無信号状態が一定時間以上続いた際に自動で電源をオフにするといった機能も備えている。
LGエレクトロニクス・ジャパンの液晶テレビで特に注目したいのが「NANO FULL LED LZ9600」だ。この機種には超極薄のLEDモジュールに、NANO粒子で作られた反射パターンと遮光パターンフィルム、光拡散板を組み合わせた「NANO FULL LED」を採用。輝度の均一性を従来比99.9%にまで向上させる新技術が用いられている。また、LEDバックライトを55V型で288分割、47V型で240分割して部分制御することにより、1000万対1のダイナミックコントラストと同時に低消費電力化を実現している。
紹介した内容からも分かるように、各メーカーでは低消費電力化を前面に打ち出したテレビ製品の拡充に努めている。東日本大震災の影響から節電が叫ばれる中、こうした取り組みは非常にありがたいことだ。同時にユーザー側でも「夏はエアコンを使わず扇風機で乗り切ろう」といった、積極的に節電対策をする意識が芽生えてきた。テレビの買い替えを考えているのであれば画質や音質だけでなく、ぜひ節電機能にも注目して選んでいただきたい。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果