Besbris氏は現時点でのGoogle+のユーザー数を明かさなかったが、かなりの規模であることは間違いない。Ancestry.comの創設者でFamilyLink.comのプレジデントでもあるPaul Allen氏の試算によると、4日時点で170万人のユーザーがGoogle+を利用しているという。この数字は、名字の頻度を根拠とする統計的外挿に基づいている。Allen氏は自身の手法について、「私のモデルは米国勢調査局の名字分布データを用いて、米国および世界における名字の小標本による抽出法で現在のGoogle+ユーザー数とそのデータを比較している」と述べた。
Google+は不規則に拡大し続ける製品でもある。コンタクトの整理、全員または選択した相手との投稿の共有、さらにコンタクトの投稿が表示されるデフォルトのストリーム(ユーザーのすべてのサークル内の人々による投稿を表示する)と「incoming」ストリーム(サークルの1つにユーザーを追加している人々による投稿を表示する)の違いといった詳細の理解など、Google+の多くのメカニズムをユーザーが把握するには時間がかかる。また、Google+は洗練されたウェブアプリケーションと完全な機能を備えた「Android」アプリケーションの両方で利用が可能だ。Google+の「iOS」アプリケーションもすでに申請済みで、審査の結果を待っている状態だ。
それを考えると、初心者向けのガイドが急に登場し始めたのも当然のことだ。現在のところ、筆者が最も気に入っているのは、Andrew Shotland氏が要点をまとめたガイドだ。Google+でほかのユーザーとコメントが共有される仕組みを示したこのフローチャートにも好感が持てる。
Google+の影響力は、Google+自体を越えて広く拡大する。「Google Docs」はユーザーにアップデートを通知する。新しいフォロワーからのメッセージや話し合いの返答を含む招待が電子メールで頻繁に届く。GoogleのホームページにはユーザーのGoogle+ページへのリンクが配置される。ユーザーの「Google Profile」ページには、Google+のIDが表示されるようになった。また、Googleは今回のソーシャルネットワーキングサービスに真剣に取り組んでいることを示すかのように、7月31日までに公開されなかったプロフィールをすべて削除する予定だ(1つ考えがある。なぜGoogleはそうした状況に置かれた全ユーザーにGoogle+への招待を自動送信して、取り込もうとしないのだろうか)。
Googleが次にいつ招待を許可するのかは不明だが、そのときが来るのは間違いない。同社がそれを実行したとき、ユーザーも慎重にことを進めるべきだとBesbris氏は忠告する。
「われわれは今後も招待数を調整する。そのため、大勢の人を招待してもうまく機能しないので、止めてほしい。非常に重要な友達や家族を数人だけ招待するほうが、システムを利用できるようになる可能性ははるかに高い」(Besbris氏)
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