米国際貿易委員会(ITC)の行政法判事は米国時間7月1日、AppleがS3 Graphicsの特許2件を侵害しており、残り2件については侵害していないとの判決(PDF)を下した。
今回の判決は初期決定で、最終判決は6人からなる委員会にて11月に言い渡される予定だ。
S3 Graphicsの最高経営責任者(CEO)であるKen Weng氏は、声明で「ITCの調査でこの部分の特許侵害が認められたことは、S3 Graphicsにとって喜ばしいことだ」と述べている。
Appleにもコメントを求めたが、すぐに返答は得られなかった。
S3 Graphicsは、カリフォルニア州フレモントに拠点を置くグラフィックチップメーカー。同社は2010年5月、AppleのMac製品(デスクトップおよびノートブックコンピュータ)やiPhone、iPod Touch、iPad、そして一部のソフトウェアがS3 Graphicsの特許を侵害しているとして、Appleを告訴した。
S3 Graphicsが勝訴すれば、AppleはS3 Graphicsの特許を侵害しているとされるハードウェアやソフトウェアの輸入および販売を米国内で禁止される可能性がある。
ITCの判事であるJames Gildea氏は、Appleが米国特許番号6683978にて1点、同6658146にて2点の侵害をしていることを確認した。
S3は、テクスチャ圧縮技術をMicrosoftやソニー、任天堂といった企業にライセンスしている。
ITCは、Eastman Kodakが起こした訴訟についてもAppleとResearch In Motionを調査している。同件については8月に最終判決が下される予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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