米国際貿易委員会(ITC)は、Eastman Kodakが所有する特許を侵害したとして同社がAppleとResearch In Motion(RIM)に対して起こした訴訟について、決定を下す目標期日を再度延長した。
ITCは、調査に関する通知(PDFファイル)で、行政法審判官(ALJ)による「初期決定について一部支持、一部破棄、一部差し戻し」を決定し、調査で(1930年の関税法)第337項の侵害は見つからなかったと述べている。だがITCは、主張の変更を踏まえて別のALJによる再調査を行うため、米国時間2011年8月30日まで決定を延期した。
通知はさらに、問題にされたAppleとRIMの製品は画面表示に関するKodakの特許を実際に侵害している、と続けている。
ITCは、「少なくとも3つの異なる色がある第2のカラーパターンで提供される、色を示すピクセル値の2番目の数字」という制限での「少なくとも3つの異なる色」に関するALJの解釈も修正した。問題の製品はこの制限を侵害していることがわかった。
ITCは、「静止画像の取り込みを開始する一方で、動画のプレビューを行う」とあるKodakによる特許請求の「解釈を修正する」計画だと述べている。ITCは、Appleの「iPhone 3G」とRIMの携帯電話はこの動作に関係しているが、「iPhone 3GS」と「iPhone 4」は、「ノンフラッシュ撮影モードでの動作」の場合、Kodakの特許を「厳密には侵害していない」としている。
ITCのALJは1月に、KodakのテクノロジはAppleの「iPhone」やRIMの「BlackBerry」端末で違法に使用されているわけではないとの判断を下し、裁定は6人のメンバーからなる委員会による再検討に委ねられた。
ITCの決定により、Kodakが特許を侵害していると主張する製品の輸入差し止めが可能な排除命令と、2社が米国市場で製品を販売できないようにする停止命令という2つの可能性が浮上する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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