米国際貿易委員会(ITC)の行政法審判官は、特許をめぐってAppleと争っているEastman Kodak側を支持する判断を示した。
Robert Rogers審判官は米国時間5月12日、デジタル写真技術に関する特許2件がKodakによって侵害されているというAppleの主張を退けた。米CNETに対する13日付けの声明で、Kodakは「今回の判断に満足している」と述べている。
Appleは2010年、特許を侵害されたとしてKodakを提訴した。Appleが主張する特許とは、米国特許番号6031964「統合メモリアーキテクチャを使用してデジタルカメラデバイスを実装するためのシステムおよび方式」と、米国特許番号RE38911「修正可能なパラメータ制御付き画像処理チェーンによるモジュラーデジタル画像処理」の2件だ。
しかし、最初に訴訟に踏み切ったのはAppleではない。Kodakは2010年1月、AppleとResearch In Motion(RIM)を相手取り、「iPhone」および「BlackBerry」デバイスの画像プレビュー機能がKodakのデジタル画像特許を侵害しているとITCに訴えた。
2011年1月にITCの審判官は、iPhoneおよびBlackBerryで利用されている技術について、Kodakの特許を侵害していないとの判断を示した。ITCは3月に6人のメンバーからなる委員会で最終的な決定を下すための公聴会を開くことに合意しており、これは6月後半に予定されている。
KodakがAppleとRIMを特許侵害で訴えたのは、LGおよびサムスンを相手に同様の特許侵害を主張し、特許使用料を受け取ることで合意した直後だった。Bloombergの2011年3月の報道によると、Kodakは2010年だけで8億3800万ドルの特許使用料を得ている。
Appleからの特許侵害の主張は、必ずしもこれで終わりというわけではない。ITCの6人のメンバーによる委員会が今回の判断を検討し、9月に最終決定する予定だ。
Appleからのコメントは得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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