2007年1月9日
Daring FireballのJohn Gruber氏は、iPhone発表の前日に次のように書いている。
わずか数日前でも、筆者はAppleが今週、携帯電話を発表することになるとは思っていなかった。しかしこの週末にかけて考えを変え、その可能性は高いと考えるようになった。Wi-Fiなどに依存するVoIP電話機ではなく、正真正銘の携帯電話だ。「Appleが携帯電話を発表するかもしれないとは思っていたけど、こんな風だとは考えても見なかった」というような要素が何かあるに違いないが、それが何なのかは誰にも知りようがない。筆者の予測として、「可能性は低いが、あればとても素晴らしい」と考えているのは、電話機能付きのiPodではなく、モバイル端末用の新しいOSの登場となることだ。
2007年1月11日
iPhone発表後の保守的なプレビュー記事のなかで、The New York TimesのDavid Pogue氏は次のように述べている。
しかし、(Appleが)まさに手にしているのは、携帯電話を定義し直す真のチャンスだ。この瞬間、iPodと携帯電話の両方を持ち歩いている人は非常に多いのではないだろうか。どれだけ多くの人が機能やデザイン面で劣らない、1台の複合的デバイスを持ち歩きたいと思うだろうか。多くの人々にとって携帯電話は非常に個人的なガジェットであることを考えたとき、どれだけの人が現在の扱いにくいモデルから、iPodのようにハイクラスで見た目がよく、簡単に使えるモデルに乗り換える機会に飛びつくだろうか。
2007年2月26日
ComputerworldのDavid Haskin氏は、iPhoneと、失敗に終わったAppleの「Newton」とを比較して、次のように書いている。
筆者がかつてないほど強く確信しているのは、初期の熱狂的な宣伝活動と、アーリーアダプターによる購入が過ぎてしまえば、iPhoneの販売台数はぱっとしないものになるということだ。Appleが素早い対応として、価格を下げるとともに、AT&Tに愛想よく振る舞わなければ(近いうちにAT&Tが機嫌を悪くするのは間違いない)、iPhoneはAppleにとって次なるNewtonになってしまう可能性が高い。Newton発売の2年後に、それより小型で低価格のPDA「Palm Pilot」が登場し、まさに世界を揺るがしたことを思い出してほしい。
2007年3月28日
John Dvorak氏は、Marketwatchに掲載された「AppleはiPhoneから手を引くべきだ」というタイトルの記事で、次のように書いている。
Appleがこれほど競争の激しい分野で成功できる見込みはない。Appleが明確なパイオニア的立場にあるパーソナルコンピュータ分野においてさえ、同社はMicrosoftと競争せざるを得ず、市場シェアの5%を維持しているにすぎない。
2007年4月30日
Microsoftの最高経営責任者(CEO)のSteve Ballmer氏は、USA TodayのDavid Lieberman氏によるインタビューのなかで、市場シェアとソフトウェアの飽和状態について話題にしている。
iPhoneが大きな市場シェアを占めるようになる可能性はない。まったくのゼロだ。それは、奨励金付きで500ドルする製品である。Appleは多額の収入を得るかもしれない。しかし、販売済みの13億台の携帯電話を実際に考えてみれば、Appleはそのうち2%か3%程度を占める可能性があるが、わたしはわれわれのソフトウェアをそこに搭載させるよりも、全体の60%、70%、80%の方に搭載させたいと思う。
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