Appleはサムスンに対し、韓国で特許関連の訴訟を提起した。Bloombergが報じている。
同報道によると、Appleは現地時間6月22日、ソウル中央地方裁判所に訴状を提出したという。Appleの主張の詳細は公開されていないため、今回の訴訟が全く新しいものなのか、それとも同社がサムスンを相手取って起こした以前の訴訟に関連するものなのかは不明だ。
Appleは4月、サムスンがモバイルデバイスに関するAppleの特許を侵害しているとして、訴訟を提起した。AllThingsDの当時の報道によると、サムスンにユーザーインターフェースおよび製品設計を「コピー」された、というのがAppleの主張だったという。
当時、Appleの関係者はAllThingsDに対して、「サムスンの最新製品群がハードウェアの形状からユーザーインターフェース、さらにはパッケージングに至るまで『iPhone』と『iPad』に酷似しているのは、決して偶然ではない。こうしたあからさまなコピー行為は間違っている。他社にアイデアを盗まれた場合、われわれはAppleの知的財産権を守る必要がある」と述べている。
サムスンはすぐさまAppleに反撃し、Appleが通信技術のHSPAおよびWCDMAに関するサムスンの特許を侵害したなどとして、4月に特許侵害訴訟をソウル中央地方裁判所に提起した。さらにサムスンは同月、Appleがサムスンの保有する特許10件を侵害したとして、米国で別の訴訟を提起している。
これを受けたAppleは6月に入ってから、訴状の内容を修正し、同社が主張しているサムスンの特許侵害は当初の認識よりもさらに大規模なものだったと述べた。
Appleは38ページから63ページに増えた修正訴状で、「(サムスン)の製品群はApple製品群の外観をあからさまに模倣しており、Appleの成功に便乗しようとしている。こうしたコピー行為は業界内で広く認識されており、サムスン製品に関する複数のレビュー記事でも言及されている」と述べている。
本件に関しては先週、新たな展開があった。サムスンは未発表のApple製品の提示を要請していたが、判事がそれを却下した。
Appleは、韓国での最新の訴訟提起が現在サムスンと係争中の問題に関連するものなのか、それとも全く新しいものなのかについて正式にコメントをしていない。しかしサムスンはBloombergに宛てた声明で、「今後も弊社知的財産の保護に積極的に取り組んでいくつもりだ」と述べた。
米CNETはAppleにコメントを求めたが、すぐに回答を得ることはできなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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