Wii Uのコントローラは、ゲーム機本体に接続されているテレビが誰かほかの人に使用されている間、スタンドアロンのゲーム機としても使用できるようになっている。とは言うものの、任天堂や、同社の宮本茂氏によると、このコントローラはリビングルームに置いておくデバイス、つまりゲーム機本体が接続されているテレビからそう離れていない場所で使用するものという想定がなされているという。実際のところ、無線信号が届く範囲内であれば、コントローラ単体でゲームをプレーすることが可能であるが、ゲーム機本体の電源が入っている必要があるようだ。
今回使用したコントローラに搭載されているディスプレイは、明るく応答速度も速いものだった。その品質は「Nintendo DSi」や「Nintendo 3DS」よりも確実に上に位置しており、「iPad 2」並みとも言えるほどだ。解像度は明らかにされていないものの、われわれがこれまでに見てきたどの7インチタブレットにも劣っていないように見えた。
E3において行われたいくつかのプロトタイプのデモンストレーション以外、現時点で分かっていることはほとんどない。しかし、「Chase Mii」や「Battle Mii」といったマルチプレーヤーゲームによって、複数人で楽しめるゲームというWii Uの可能性が提示されたと言える。それは、プレーヤーの1人がWii Uコントローラに映し出された独自の視点に基づいてゲームを進めていく一方で、ほかのプレーヤーはテレビ画面に映し出された映像を見ながら標準の「Wiiリモコン」を操作してそのゲームに参加するというものだ。
このほかにも、Wii Uコントローラを盾として使い、飛来する矢を防ぐというゲームが展示されていた。さらに任天堂は、Wii Uコントローラを床に置き、その上でWiiリモコンをスイングするゴルフゲームや、「Wii Fit」の「バランスWiiボード」とともに用いて測定データを表示させたり、「Wiiザッパー」に取り付けて銃の照準器として使うなど、さまざまな可能性をビデオで紹介している。
エレクトロニック・アーツ(EA)をはじめとする多くのサードパーティーも、詳細な内容を公式に発表しているわけではないものの、Wii Uへの支持を表明している。また任天堂は6月7日、E3のプレスカンファレンスにおいて、「Super Smash Brothers」(日本での製品名は「大乱闘スマッシュブラザーズ」)のNintendo 3DS版ならびにWii U版の開発を発表している。
われわれの予想。Wii Uは、マルチプレーヤーゲームのエクスペリエンスに軸足を置いたものとなるだろう。また、その特徴であるマルチディスプレイや視点移動を用いたユニークなゲームも数多く提供されることになるはずだ。
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