ロサンゼルス発--実際に店頭に並ぶのは早くても2012年になるとはいうものの、任天堂はElectronic Entertainment Expo(E3) 2011において、Wiiの後継機である「Wii U」を披露した。
多くの予想やうわさにたがわず、任天堂は2011年のE3において、6.2インチのタッチスクリーンを搭載し、人目を引くタブレット型に仕上げたコントローラを採用した新しい家庭用ゲーム機を披露した。この多機能コントローラは、Wii Uにおける最大の魅力となるだろう。
Wii Uで採用されたタブレット型コントローラは、なめらかなシルエットを生み出しており、その表面は光沢のある白色素材で仕上げられ、何となくAppleの創り出しそうなデザインにも思えてくる。また、「Nintendo DSi XL「(日本での製品名は「ニンテンドーDSi LL「)の下半分をそのまま巨大化し、スライドパッドを2つ追加したもののようにも見える。このコントローラは、多くの7インチタブレットとほぼ同じ大きさであるものの、ベゼル部分が大きく、筐体も厚みがあり、よりコントローラらしい触感に仕上がっている。試用時間は限られていたものの、コントローラの重量は手で持ち続けられるだけの軽さになっていると感じた。ただ、モーションセンサを使った操作を数分間行ったところ、Wiiのリモートコントローラの方が人間工学的に優れているという感想を持つに至った。
解像度やバッテリ駆動時間、コントローラおよび本体の処理能力に関する技術的な詳細はまだ明らかにされていないものの、次のようなことは分かっている。タブレット型コントローラには、2つのスライドパッド、そして十字ボタンといったお馴染みのボタン群に加え、背面の左右にトリガーボタンが備えられているほか、タッチペンや指で操作できるタッチスクリーンとマイク、前面と背面のカメラ、ジャイロセンサや加速度センサなども搭載されている。
任天堂によると、カメラとマイクを使ってビデオチャットが楽しめる一方で、ジャイロセンサや加速度センサを使い、6インチスディスプレイを視点にした拡張現実(AR)を実現できるようにもなっているという。ゲームのデモンストレーションでは、このコントローラに搭載されているディスプレイを2つ目の画面として活用し、プレーヤー自身の視点を映し出したり、テレビの画面を拡大表示したり、テレビの画面上で展開されているアクションの機能拡張やインタラクションを行うためのデバイスにするという利用方法が披露された。例えば、野球ゲームではコントローラのカメラを用いてテレビに狙いを定めることで、ピッチャーの投球をコントロールするインターフェースを実現したり、シューティングゲームでは照準器を通した視界を表示できるようになるというわけだ。
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