Microsoftは間もなく、「Debugger Canvas」として知られる実験的なツール「Visual Studio Power Tool」をDevLabsのウェブサイトで公開する。
(Debugger Canvasの公開を発表するブログ記事が米国時間6月10日に掲載されたが、その後、少なくとも部分的に削除されたようだ。公開は今週発表されるのではないかとわたしは予想している。6月13日の本日でもおかしくない。)
Debugger Canvasは、米国のブラウン大学とMicrosoft Researchが共同開発した無料のツールだ。Microsoftの開発ツール「Visual Studio」にブラウン大学の「Code Bubbles」を加え、開発者に新しいデバッグツールを提供する。
Microsoft Researchのウェブサイトでは、Debugger Canvasを以下のように説明している。
ドキュメントタブで迷子になったことはないだろうか。デバッガがファイルからファイルにジャンプすることにうんざりしていないだろうか。Debugger Canvasは、確認中のコードを単一ディスプレイでパン&ズームし、まとめて表示するツールだ。ブレークポイントやステップインなどの操作を行うと、Debugger Canvasはデバッグ中のメソッドのみを、呼び出し行とローカル変数とともに表示してくれる。これにより、高い視点からコードを捉えることができる。
Microsoft Researchによると、Debugger Canvasは、「IntelliTrace」やArchitectureツールのコード分析機能など、「Visual Studio Ultimate」のみに同梱するテクノロジ上に構築されているという。利用には、「Visual Studio Ultimate 2010 Service Pack(SP) 1」の正式版または試用版が必要となる。
MicrosoftがVisual Studioの次期商用版にDebugger Canvasを搭載するかどうかは、まだわからない。他のDevLabsプロジェクトと同様、Code Debuggerの機能は、主としてユーザーのフィードバックと関係がある。だが、ここ数カ月の間、「Reactive Extensions(Rx)」や「Dryad」などの一部のDeveLabsプロジェクトが、DevLabsインキュベーションから商用化を前提としたプロジェクトに移行している。
DevLabsは開発ツールにフォーカスしたMicrosoftのインキュベータープログラムで、Microsoftは2008年に開始した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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