Microsoftが「Windows Azure Toolkit for Windows Phone 7」を公開した。同社はこのツールキットによって、クラウドサービス「Windows Azure」を使用した「Windows Phone 7」向けアプリケーションを作る開発者を支援したい意向だ。
Windows Azure Toolkit for Windows Phone 7はいま現在、MicrosoftのCodeplexからダウンロードできる(リリース日は3月8日となっているが、発表されたのは米国時間3月23日となる)。
このツールキットは、Windows Phone 7とWindows Azure向けの「Visual Studio」プロジェクトテンプレート、携帯電話用に最適化されたクラスライブラリ、サンプルアプリケーション、ドキュメンテーションが含まれている。同ツールキットの利用には、「Microsoft Visual Studio 2010 Professional」(またはそれ以上)、あるいは「Microsoft Visual Web Developer 2010 Express」と「Microsoft Visual Studio」の両方が必要となるほか、「2010 Express for Windows Phone」「Windows Phone Developer Tools」「Internet Information Services 7(IIS7)」「Windows Azure Tools for Microsoft Visual Studio 2010(November Release)」も必要条件となっている。
Microsoftによると、Windows Azureで動くWindows Phone 7(およびその他の端末)向けの通知サービスや「Windows Azure Marketplace」(開発コード「Dallas」)のサポート、複数のNuGetパッケージなどの新機能をこのツールキットに今後加えていく計画だという。
Windows Azure Toolkit for Windows Phone 7は、Windows Phone 7向けの初のツールキットではないし、Windows Azure向けのツールキットとしても初めてのものというわけではない。2011年1月、Microsoft Researchは「Windows Phone 7 + Cloud Services Software Development Kit」の開発者向けプレビューを公開している。また同社は2010年には、「Windows Azure Toolkit for Facebook」を公開した。同ツールキットは、「Windows Azure Table Storage」と「SQL Server」を利用するFacebook(およびその他の)アプリケーションの開発を円滑にするものだ。
余談だが、米Yahoo!はWindows Azureを使ってWindows Phone 7向けの「Flickr」アプリケーションを開発したと報じられている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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