Appleの「iOS」開発者らに対し特許の侵害を主張していたLodsysが、Googleの「Android」プラットフォームの開発者にも同様の行動に出ている。
Androidアプリケーションにおけるアプリ内課金の使用についてLodsysから指摘を受けているAndroid開発者が少なくとも1人いることが、Androidのディスカッションフォーラムへの投稿から明らかになった。Cult of Macが発見した。
指摘を受けたのはAndroid Marketのゲーム「Tank Hero」の開発者。この開発者は「Androidアプリケーションにアプリ内課金機能を実装した数週間後に、Lodsysから同社の特許侵害にあたると主張する書簡を受け取った」と記している。「われわれは小さな会社であり、裁判で自社を弁護できるだけの経済的な余裕はない」
Lodsysは2011年5月に入り、iOS開発者らを対象に、アプリ内課金機能の使用が同社の4件の特許を侵害していると主張し始めた。アプリ内課金機能は、Appleがソフトウェア開発キット(SDK)の一部として提供し、ゲームやアプリケーション内で有料アドオンを販売したいと考える開発者らに使用するよう求めている機能である。
Appleは先週、LodsysとLodsysが特許侵害の対象としている開発者らに対し、Appleはアプリケーション内課金のライセンスを取得しており、そのライセンスは、iOSプラットフォーム上の開発者らにも適用されるとする通知を送付した。さらにAppleは、Lodsysのアプリ内課金メカニズムは、複数のApple独自の技術に依存していることから、同グループの主張には問題があると述べた。
Googleは2011年3月末に、Android Marketアプリケーションに対するアプリ内課金オプションを追加した。
GoogleとLodsysにコメントを求めたが、直ちに回答を得ることはできなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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