日本オラクル、在宅勤務ソリューションを提案--自社の取り組みも公開

富永恭子 (ロビンソン)2011年05月16日 14時46分

 日本オラクルは5月16日、オラクルのミドルウェア製品を活用した在宅勤務ソリューションの提案を開始した。また、これにあわせ、ウェブサイト上で同社の取り組みを公開し、在宅勤務ソリューションの展開ノウハウを紹介している。

 同リューションは、同社のミドルウェア製品を中核に、従業員同士が勤務場所に関わらず円滑なコミュニケーションを図れる基盤や、自宅PCやモバイル端末でもセキュアに業務を遂行できる環境を提案するもの。具体的には、オラクルのコンテンツ管理製品群「Oracle Enterprise Content Management Suite 11g」のうち、文書ファイルやデジタルコンテンツを一元管理する「Oracle Universal Content Management 11g」(Oracle UCM)を導入することで、自宅のPCからインターネットを介したファイルへのアクセス、閲覧、編集が可能になるとしている。

 また、ファイルの保護と管理を実現するセキュリティ製品「Oracle Information Rights Management 11g」(Oracle IRM)により、オフィス文書やメール、データベースから抽出したデータ、画像などを、オンライン/オフラインを問わずに保護、追跡をすることで、個人情報や機密情報の漏えいを未然に防止し、リスクを大幅に軽減できるとしている。例えば、暗号化したファイルに、参照期限や印刷不可を設定することで、物理的にファイルを保護し、一貫したユーザー認証とアクセス権を強制的に適用できるという。

 アクセス環境では、ディレクトリやデータベースにあるさまざまなユーザー情報を仮想的に一元管理するディレクトリ製品「Oracle Virtual Directory」の導入を提案。これにより、既存のユーザーおよび属性情報を元に社外からのアクセス権限を付与できるという。また、より強固な認証を提供するアクセス制御製品「Oracle Adaptive Access Manager」により、ユーザーをパスワード盗難の脅威から守る高度な認証、リスクのリアルタイム分析による不正アクセスの予防と検知、遮断を行うことができるという。

 日本オラクルでは、時間と場所にとらわれない働き方「Work@Everywhere」のコンセプトのもと、「Work@Home(在宅勤務制度)」を実践し、運用している。そこでは、実際にOracle UCMとOracle IRMがこの制度の運用をIT面から支援しているという。

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