しかし、iMacには素晴らしい用途がある。使い古した後で、外部モニタとして利用できるということだ。つまり別のマシンを購入したときに、便利なスクリーンとして活用できる。このことを知って、写真や動画の編集に使うホームマシン用に新型iMacを購入することを真剣に検討するようになった。
しかし、ちょっと待ってほしい。前述のThunderboltによって問題が複雑になった。ターゲットディスプレイモードと呼ばれる外部モニタ機能がThunderboltポートに対応しているかどうかについて、混乱が生じている。
Appleは米国時間5月5日、この問題について正式にコメントを発表した。Thunderboltに対応した新しいiMacをDisplayPortケーブル経由で外部モニタとして使うことはできないという。ただし、Thunderboltケーブルを使えば可能なので、新しいMacBookや別の新型iMacと接続すれば、外部モニタとして使えるかもしれない。
したがって、Blu-rayドライブやゲーム機、ノートPCなどの外部モニタとしてiMacを使いたい人は、アダプタのようなものが開発されるまで、別の選択肢を模索する必要があるだろう。しかし、筆者にとってそれは問題ではない。筆者は数年後に古くなったiMacをどう活用しようかと考えている。そのころには、Thunderboltポートはそれほど珍しいものではなくなっていると思う。
今、筆者がやきもきしている原因はThunderboltだ。
10Gbpsの双方向インターフェースというのは素晴らしいアイデアだ。また、Thunderboltはコネクタごとに10Gbpsのチャネルを2つ設けている。しかし、今は卵が先か鶏が先かという初期段階にある。つまり、コンピュータメーカーはThunderbolt対応周辺機器がもっと増えてからThunderboltポートのコストを追加しようと考えているが、一方で周辺機器メーカーは対応コンピュータがもっと増えてからThunderbolt対応製品を開発しようと考えている。Intelが支持していることで一部のメーカーでは採用が進むかもしれないが、AppleがThunderboltを独占する期間がしばらく続くとみられるため、より広範な市場をターゲットにしたいと考えるメーカーは思いとどまるかもしれない。
IEEE 1394(FireWire)のように大きな反響を得たインターフェースでさえも、インターフェースの王者USBに匹敵するほどの市場浸透と、それに付随する低コストを達成することはできなかった。そこで、なぜUSB 3.0ポートを新型iMacに搭載しないのか、という疑問が浮かんでくる。
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