新型「iMac」を選ぶ理由--外部モニタとしての有用性 - (page 2)

Stephen Shankland (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2011年05月11日 07時30分

 しかし、iMacには素晴らしい用途がある。使い古した後で、外部モニタとして利用できるということだ。つまり別のマシンを購入したときに、便利なスクリーンとして活用できる。このことを知って、写真や動画の編集に使うホームマシン用に新型iMacを購入することを真剣に検討するようになった。

 しかし、ちょっと待ってほしい。前述のThunderboltによって問題が複雑になった。ターゲットディスプレイモードと呼ばれる外部モニタ機能がThunderboltポートに対応しているかどうかについて、混乱が生じている。

 Appleは米国時間5月5日、この問題について正式にコメントを発表した。Thunderboltに対応した新しいiMacをDisplayPortケーブル経由で外部モニタとして使うことはできないという。ただし、Thunderboltケーブルを使えば可能なので、新しいMacBookや別の新型iMacと接続すれば、外部モニタとして使えるかもしれない。

 したがって、Blu-rayドライブやゲーム機、ノートPCなどの外部モニタとしてiMacを使いたい人は、アダプタのようなものが開発されるまで、別の選択肢を模索する必要があるだろう。しかし、筆者にとってそれは問題ではない。筆者は数年後に古くなったiMacをどう活用しようかと考えている。そのころには、Thunderboltポートはそれほど珍しいものではなくなっていると思う。

 今、筆者がやきもきしている原因はThunderboltだ。

 10Gbpsの双方向インターフェースというのは素晴らしいアイデアだ。また、Thunderboltはコネクタごとに10Gbpsのチャネルを2つ設けている。しかし、今は卵が先か鶏が先かという初期段階にある。つまり、コンピュータメーカーはThunderbolt対応周辺機器がもっと増えてからThunderboltポートのコストを追加しようと考えているが、一方で周辺機器メーカーは対応コンピュータがもっと増えてからThunderbolt対応製品を開発しようと考えている。Intelが支持していることで一部のメーカーでは採用が進むかもしれないが、AppleがThunderboltを独占する期間がしばらく続くとみられるため、より広範な市場をターゲットにしたいと考えるメーカーは思いとどまるかもしれない。

 IEEE 1394(FireWire)のように大きな反響を得たインターフェースでさえも、インターフェースの王者USBに匹敵するほどの市場浸透と、それに付随する低コストを達成することはできなかった。そこで、なぜUSB 3.0ポートを新型iMacに搭載しないのか、という疑問が浮かんでくる。

Appleの新しい27インチ「iMac」には2基のThunderboltデータ通信ポートと4基のUSB 2.0ポート、1基のFireWire 800ポートが搭載されている。 Appleの新しい27インチ「iMac」には2基のThunderboltデータ通信ポートと4基のUSB 2.0ポート、1基のFireWire 800ポートが搭載されている。
提供:Sarah Tew/CNET

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]