Appleは、サムスンがモバイルデバイスの設計に関するAppleの知的財産権を侵害したとして、サムスンを提訴した。
The Wall Street Journal(WSJ)が報じた今回の訴訟は先週提起されたもので、Appleのユーザーインターフェースおよび設計に関する特徴を「模倣」したとされている具体的な機種は、「GALAXY」シリーズのスマートフォンおよびタブレットとそのほかのサムスン製スマートフォンだ。トレンドを作り出した「iPhone」および「iPad」のメーカーであるAppleは訴状で、サムスンがAppleの特許を侵害し、不公正な競争を行っていると主張した。
この件に関してAppleにコメントを求めたが、すぐに回答を得ることはできなかった。ただし、Apple関係者はAllThingsDに対して、「サムスンの最新製品群がハードウェアの形状からユーザーインターフェース、さらにパッケージングに至るまでiPhoneとiPadに酷似しているのは、決して偶然ではない」と述べ、「こうしたあからさまなコピー行為は間違っている。他社にアイデアを盗まれた場合、われわれはAppleの知的財産権を守る必要がある」と付け加えた。
サムスン関係者は米CNETに対する電子メールでの声明で、次のように述べている。「サムスンの中核的テクノロジの開発と知的財産ポートフォリオの強化は、われわれの継続的な成功の鍵となっている。サムソンは弊社を標的とする今回の訴訟に対し、適切な法的手段を通して積極的に対応し、自分たちの知的財産権を守るつもりだ」
両社の関係を考えると、今回の訴訟は特に興味深い。サムスンは、Appleの「iOS」デバイスや「Apple TV」製品に搭載されている同社の「A4」および「A5」プロセッサの部品を含め、Apple製デバイスのいくつかの部品を供給している。AnandTechが米国時間4月18日午前に発表した報告の中でも、Appleが「MacBook Air」に搭載するソリッドステートドライブ(SSD)の供給元を東芝からサムスンに変更したことが示唆されている。
Appleは1999年、サムスンのフラットパネルディスプレイ製造を支援するため、同社に1億ドルを出資している。それにもかかわらず、両社は公然とお互いを攻撃してきた。サムスンは2005年、Appleの「iPod」をトップの座から引きずり下ろすと公言して、2006年に大規模な広告キャンペーンを開始した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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