Android搭載スマートフォン「GALAXY S」の販売が日本でも好調だ。4月7日に開かれた最新グローバル端末の説明会で、サムスンテレコムジャパン端末営業部長のオウ・チャンミン氏は、Samsungのグローバル戦略や日本市場での展開を説明した。
全世界でのSamsungの携帯電話の販売数は2005年に1億台を突破しており、その数は毎年伸び続けている。2010年はGALAXY Sが発売されたことで販売数がさらに増加し、2億8000万台を記録した。オウ氏によれば「1秒に8台の携帯電話が売れている計算になる」という。2011年もGALAXY SIIをはじめ、新モデルの投入によりこの勢いを加速させたい考えだ。
続いて米調査会社Strategy Analyticsが発表したスマートフォン市場のシェアを紹介。NokiaやBlackBerryのシェアが減少する一方で、AppleやSamsung、HTCのシェアが毎年伸び続けている。オウ氏は、スマートフォンが初めて登場した際に、“プラットフォームが進化した”と考えるか“世界が変わった”と考えるか、どの観点で市場を見ていたかが現在の結果に影響したと語る。
「Samsungは世界が変わったと見て、いち早くGALAXYというAndroid携帯をマーケットに出した。その後も完成度の高いものを求め全力を注いできた結果がGALAXY SやGALAXY Tabだ」(オウ氏)
世界におけるSamsungの携帯電話市場のシェアは20.2%で30.9%のNokiaに次いで2位を維持している。オウ氏は、スーパー有機EL「Super AMOLED」や独自OS「bada」をはじめとした『基礎技術』、それらの技術をベースに開発したGALAXY Sや世界で約3000万台の販売実績を持つ携帯電話「Samsung Star」などの『製品』、そして製品の魅力を顧客に伝える『マーケティング力』の3点が、顧客に支持される要因だと分析する。
しかし、日本におけるSamsungのシェアは高いとは言い難い。それでもSamsungが日本市場でビジネスを展開する理由について、オウ氏は「顧客に新たな体験をして欲しいからだ」と語る。鮮やかな画面表示やスピーディな操作感など、Samsungの端末を通して新たな体験を日本の顧客に届けていくことがミッションだと説明した。
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