3年間に及んだ特許侵害訴訟でAppleに有利な判決が下された。同社はこの訴訟で、Mirror Worlds LLCが保有する特許を侵害したとして、6億2500万ドル以上を支払わなければならなくなる可能性があった。
この訴訟では、Appleの「Mac OS X」の「Cover Flow」「Spotlight」検索、「Time Machine」機能が焦点になっており、陪審は2010年10月にAppleの特許侵害を認めていた。Appleは10月の陪審評決を受け入れず、執行停止を求める緊急の申し立てを行った。その申し立ての中で、Appleは損害賠償金が高すぎると述べ、裁判所に証拠を再評価するよう強く求めていた。
Bloombergが報じた米国時間4月4日の判決は、Appleにとって有利な内容となった。米地方裁判所のLeonard Davis判事は裁定の結論部分で、本件に対する陪審の判断は重要だが、陪審は裁判所が事実として受け入れていないMirror Worldsの主張に影響された可能性があると指摘している。
Mirror Worldsは、イェール大学のコンピュータサイエンスの教授David Gelernter氏が創設した企業。同社は最初の申し立ての中で、「Mac OS X v10.4 Tiger」と、「iPhone」「iPod」「iPad」などの「iOS」デバイスが同社特許を侵害しているとして、Appleを非難していた。
Apple関係者はコメントを控えた。Mirror Worlds LLCの法務担当者にもコメントを求めたが、すぐには回答を得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス