J.P. MorganのアナリストであるMark Moskowitz氏の最新予測によると、Appleの第2四半期の売上高は、244億2000万ドルに達する可能性があるという。
Moskowitz氏は米国時間4月15日付けの調査メモで、売上高予測を以前の238億3000万ドルから上方修正し、その理由の1つとして「iPhone」の需要が堅調であることを挙げた。同氏は現在、Appleが第2四半期に、これまでの予測である1660万台を上回る1840万台のiPhoneを販売したとの見解を示している。Verizon版iPhoneが発売されたこともあって、iPhoneの出荷台数は予測よりも多かった。Verizon版iPhoneの第2四半期における出荷台数は200万台を突破した可能性もある。ただし、GSM版iPhoneの広範な流通も出荷台数の増加に寄与した。
第2四半期の売上高に対するウォール街のアナリストたちの予測は
ウォール街のアナリストたちは、第2四半期の売上高に対して232億6000万ドルと総合的に予測しているが、Moskowitz氏の修正後の売上高予測はこれを上回っている。2011会計年度通年の売上高予測についても、Moskowitz氏は以前の1014億9000万ドルから1040億4000万ドルに引き上げた。ウォール街は通年の売上高について、1007億3000万ドルと予測している。
しかし、Moskowitz氏は「iPad 2」の第2四半期における販売台数予測については、従来の600万台から540万台に下方修正した。同氏はその理由として、iPad 2出荷の一時的な滞りを挙げたが、これは長期的な問題ではないと見ている。2011年のiPad 2販売台数予測については、従来の2910万台から3130万台に上方修正しており、Appleが2011年から2012年にかけてタブレット市場を牽引し続けると考えている。
「Mac」もAppleの好調な第2四半期決算に貢献する可能性が高い。Mac、とりわけ「MacBook Air」の勢いを踏まえて、Moskowitz氏はMacの販売台数予測を従来の385万台から389万台へとわずかに上方修正した。
マイナス面を紹介すると、アナリストは「iPod」がAppleの収支に及ぼす影響は減少し続けると予測している。iPhoneとiPadがiPodの売り上げを奪っていることを受けて、Moskowitz氏はiPodの第2四半期における販売台数予測を従来の960万台から910万台に下方修正した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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