新しい管理機能には、特定の時間にタグをつけてクリップを管理する機能があり、ユーザーはこれを利用して、巨大なライブラリからメディアの一部分を探すことができる。また、複数のクリップを1つにまとめることができる。結合したクリップにはタイムラインの特定の部分がすべて含まれており、シーケンスがタイムライン上のほかのアイテムに干渉するのを心配することなく、特定のシーケンスをまとめてタイムライン上で動かすことができる。これにより、音声トラックと動画トラックを関連づけて、音声と動画の同期が思いがけず乱れないようにする新しい方法となる。
プラットフォームのバックエンド面では、同ソフトウェアに「Color」と「Soundtrack」が統合されている。この2つのアプリケーションは、Final Cut Studioにバンドルされているものだ。
Final Cut Pro Xをダウンロードで直接提供するという今回の動きは、Appleが自社の写真編集ソフトウェア「Aperture」をMac App Storeで提供し、パッケージ版に比べて大幅に値下げしたことに続くものだ。また、これにより、Appleは、配信、ダウンロードの追跡、購入情報のApple IDへの紐付けに関し、より高レベルのコントロールを得ることになる。同社は12日のイベントで、現時点でFinal Cut Proのライセンスユーザーが200万人以上であることを述べている。今回の値下げで、これらのユーザーが移行する可能性がある。
しかし、長年のユーザーにとって最も関心があると思えるのは、Final Cut StudioとFinal Cut Expressの今後だろう。Ubillos氏は、Final Cut Pro Xを紹介した際、次のように述べている。
最後には、2種類の異なる形式を持つにいたった。アップグレード価格、Final Cut Express、Final Cut Studioだ。そして、このようなことは本当に止めたいと考えるようになった。価格体系を非常に単純化し、Final Cut Proを買いたいと思う人にとって簡単になるようにしたいと考えた。そして、299ドルという驚くべき価格で提供することを決定した。
Studio版にバンドルされていた他のアプリケーションが今後どうなるかについては疑問が残る。ブログThe Loopによると、Apple関係者は、「今日は単にFinal Cut Proの予告」であり、「今後に注目」と述べたという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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