グーグル幹部、Android分断化防止を巡る報道に反論--オープン性の維持を強調

David Meyer (ZDNet UK) 翻訳校正: 緒方亮 吉武稔夫 編集部2011年04月08日 13時41分
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 「Android」の責任者であるAndy Rubin氏は、Googleのオープンソースモバイルプラットフォームがかつてほどオープンではなくなったという意見に反論した。

Andy Rubin氏 Andy Rubin氏
提供:James Martin/CNET News

 IBMを辞めたGene Amdahl氏は1970年代の中ごろ、同社が仕掛けたとされる偽情報戦術を指して「FUD」(「恐怖、不安、疑念」を意味する「Fear, Uncertainty and Doubt」の頭文字より)という言葉を作った。Rubin氏は米国時間4月6日、「I think I'm having a Gene Amdahl moment(Gene Amdahl氏的な状況にあるようだ)」と題したブログ記事の中で「Androidと、そのエコシステムを支援しているGoogleの役割について、このところ誤った情報が数多く報道されている」と述べた。

 「透明性の精神において、事実を明確にするために書こう。2008年10月に最初のAndroid搭載デバイスが登場して以来、Androidコミュニティーは途方もなく大きくなったが、われわれは徹頭徹尾、モバイル業界に留まらないオープンなプラットフォームの開発促進に力を尽くしてきた」(Rubin氏)

 Rubin氏がこのブログを投稿する1週間前、BusinessWeekのある記事が広く話題になった。その記事では複数の企業幹部が、Androidの最新コードに早期アクセスしたい企業はまずRubin氏に承認を求めるようにGoogleが要求し始めたと語っている。BusinessWeekによれば、タブレットに最適化された「Android 3.0」(開発コード名「Honeycomb」)のソースコードが広く公開されることはないだろうという。またこの記事では複数の情報筋の話として、GoogleがAndroidのライセンシーにフラグメント化(分断化)防止条項への署名を求めていると報じている。この条項は、Androidのインターフェースとサービスの変更に対する拒否権をGoogleに与えるものだ。

 オープンソースで誰もが自由に利用したり改変したりできるAndroidのプラットフォームについて、Rubin氏は次のように述べている。「われわれは『フリーサイズ』ソリューションというものを信じていない。新たな分野や地域への進出に伴い、このプラットフォームは新しい利用事例や機能、フォームファクタを取り込みつつある。それでいながら、サードパーティーのアプリケーションのための互換性と一貫性は維持されている」

フラグメント化防止要件

 デバイスのメーカーは「いつものように」Androidの機能を「どこまでも」好きなようにカスタマイズできるとRubin氏は言う。しかしながら、「Android対応機として市場に出したい、あるいはGoogleのアプリケーションを搭載したいという場合には、そのようなデバイスのすべてでアプリケーションがきちんと動作するように、デバイスが互換性の基本的な要件に従うことをわれわれは要求する」とも述べている。

 フラグメント化防止要件は「Android 1.0」の当時からあるものだとRubin氏は指摘している。「実際に、Open Handset Allianceの創設メンバーは全員、2007年に行われた最初の発表の際、Androidをフラグメント化しないことに同意している。われわれの方針は変わっておらず、ユーザーインターフェースのカスタマイズにはいかなる禁止事項も制限事項もない」

 Honeycombのコードは、Androidチームがスマートフォンとタブレットの双方に完全に対応させた段階で公開されるという。Rubin氏は、「現在の一時的な遅れは戦略の転換を意味するものではない」と説明している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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