UPDATE バルセロナ発--Googleは現地時間2月15日、Android搭載タブレットで今後到来する「Honeycomb(Android 3.0)」時代に向け、動画編集を可能とする新しいアプリケーション「Movie Studio」を発表した。
Google最高経営責任者(CEO)Eric Schmidt氏は、Movie Studioを当地で開催されている世界最大のモバイル関連の展示会2011 Mobile World Congress(MWC)での講演で発表した。同ソフトウェアは、画像をキャプチャする携帯電話の能力を拡張する。
Movie Studioを使用すれば、ユーザーは静止画と動画を組み合わせて、より多様な動画を作成し、オンラインで共有することができる。バックグラウンドに音楽を加えたり、動画の最後で画面を黒くフェードさせたり、Appleの動画ソフトウェアでは非常に一般的なKen Burns風のパンニングのような効果を加えたりすることができるようになる。
同ソフトウェアには、Android 3.0が必要である。Android 3.0は、タブレットに最適化されたAndroidのバージョンで、Motorolaのタブレット「XOOM」に搭載されて、近々リリース予定である。
「Honeycombを使用すれば、新しいインターフェースの美しさや能力を感じるだろう」とSchmidt氏は述べた。「わたしはとても気に入っている」(Schmidt氏)
Androidのバージョンには、アルファベット順に名称が付けられている。「Gingerbread」は携帯電話向けの現行バージョンで、Honeycombは近々リリース予定のタブレット向けバージョンである。「I」で始まる次のバージョンは、その両者の要素を融合させたものになるとSchmidt氏は述べた。
また同氏は、Googleは6カ月周期でAndroidを開発したいと考えていると述べた。つまり、Gingerbreadのリリースは2010年終わりであったため、次期バージョンは2011年の第2四半期にリリースされることになる。
Androidに関してGoogleの最大のライバルはAppleだ。AppleはモバイルOSの「iOS」だけではなく、「iPhone」「iPad」「iPod touch」といったiOSを実行するハードウェアも開発している。Googleは、比較的安価な携帯電話に搭載されるAndroidでiPhoneを出し抜いた。そうした携帯電話は、必ずしもAndroidの能力を完全に発揮できるとは限らないが、やはり以前のスマートフォンからは大きく進歩している。
しかし、たぶん偶然ではないのだろうが、2011年2月第3週により安価な小型iPhoneの噂が浮上した。
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