「Android」では、端末によってディスプレイのサイズやユーザーインターフェースが異なっている。これはフラグメント化と呼ばれ、自分のソフトウェアがさまざまなデバイスで動くようにしたいと考えているプログラマーにとって厄介な問題だ。Googleは、この問題を軽減することが期待できる技術をリリースするという約束を守った。
Googleは米国時間3月3日、古いバージョンのAndroidで利用できる「Fragment」ライブラリを公開した。「Android 3.0」(開発コード名「Honeycomb」)にはこのライブラリが組み込まれており、スクリーンサイズの違いなどの問題を以前よりも簡単に回避できる新しいツールを提供している。Android 3.0は現在、Motorolaから発売されたAndroidベースの新しいタブレット「MOTOROLA XOOM」に搭載されており、他のタブレット製品にも搭載される予定だ。
だが、現在市場シェアの大半を占める旧バージョンのAndroid搭載デバイスでもFragmentインターフェースを利用できるようになった。Fragmentライブラリは、アプリケーションへの組み込みが可能なので、プログラマーは、このライブラリがOSに組み込まれていなくてもFragment APIを利用できる。
Androidのソフトウェア開発キット(SDK)担当技術主任を務めるXavier Ducrohet氏は、3日に投稿したブログ投稿で「本日、同じFragment API(ならびに、新しい『LoaderManager』をはじめとするいくつかのクラス)から利用できる静的ライブラリを公開した。『Android 1.6』以降で動作するアプリケーションは、フラグメントを利用してタブレットに適したユーザーインターフェースを生成できる」と述べている。
Googleは、Fragment APIを2月に発表している。
GoogleのAndroid担当プログラマーであるDianne Hackborn氏は、このインターフェースに関するブログ投稿で、「Android 3.0向けに設計されたタブレット用アプリケーションの開発に取り組み始めた開発者にとって、設計時にスクリーンの大型化から生じる多くの状況において、新しいFragment APIが役に立つ。フラグメントをうまく使えば、将来必要に応じて、新しいデバイスに合わせてアプリケーションのユーザーインターフェースを調整するのも容易になるはずだ--電話やテレビ、あるいはAndroidが搭載されるあらゆるデバイス向けに調整できる」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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