NASDAQ証券取引所は、主要指数においてAppleに割り当てている構成比を引き下げる一方で、MicrosoftやCisco Systemsを含むハイテク大手の構成比を引き上げる予定だ。
ハイテク株が多いNASDAQ 100指数の大規模な再調整は米国時間5月2日の取引開始前に適用される予定で、同取引所はこの調整を通じて、影響力の大きい企業各社の現行の市場価値をより正確に反映させることを目指している。たとえば、Bloombergがまとめたデータによると、Appleの市場価値はMicrosoftより46%高いに過ぎないにもかかわらず、NASDAQ 100指数におけるAppleの構成比は現在、Microsoftの6倍以上になっているという。
調整が行われると、同指数で占めているAppleの株式構成比は20.49%から12.33%に引き下げられる。低下幅は8ポイント以上となり、個別の変動率としては最も大きい。Microsoftの構成比は3.41%から8.32%に引き上げられる予定で、約5ポイント増と最大の上昇幅になる。
指数を再調整する必要性は、ここ数年間でAppleの株価が大幅に上昇したことが一因となって高まったと、The Wall Street Journal(全文の閲覧には有料会員登録が必要)は伝えている。全体として見ると、今回の動きは投資信託や上場投資信託など、NASDAQ 100指数の実績を反映する商品に影響を及ぼすことになり、投資家が一斉に保有高の再調整に動くことで株価の乱高下につながる可能性が高い。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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