「Internet Explorer 9」を詳細レビュー(後編)--競争力は取り戻せたのか - (page 3)

Seth Rosenblatt (CNET News) 翻訳校正: 石橋啓一郎2011年03月31日 07時30分
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 IEは以前から標準への準拠に苦労していることで知られているが、今回は大きく舵を切っている。IEのベータ版ではHTML5が真剣に扱われており、<video>タグ、<audio>タグ、<canvas>タグがサポートされたほか、DOM、CSS3、ECMAScript5に対するサポートも充実した。アルファベットの羅列で訳が分からないという人もいるだろうが、この重要性は軽視できない。ブラウザメーカーがコードの表示で違う対応を取ると、特定のサイトの表示がおかしくなったり、ブラウザ間で動作が違ったりする場合が出てくる。IE9でサポートされた他のHTML5や「未来のウェブ」の技術の中には、地理位置情報の機能、HTML5のセマンティックタグ、CSS3 2D変換、WebMビデオコーデックなどが含まれている。

 デフォルトで設定されている一時ファイルの容量は、50Mバイトから250Mバイトに増やされている。これは、キャッシュで使用するディスク容量がかなり大きくなることを意味しているが、キャッシュの量が増えることで、ウェブコンテンツの読み込み速度も高速になる。

性能

 前述の通り、GPUを使ったハードウェアによる高速化が追加されたため、IE9の性能は大きく向上している。これによって、表示処理の一部をコンピュータのグラフィックスカードに任せ、CPUリソースを使わなくなる一方で、ページの表示やアニメーションの読み込みが高速化される。そういった処理には、レイアウト処理のサポート、レンダリングのサポート、デスクトップのレイアウトなどがある。

 ウェブではJavaScriptが大きな役割を果たしており、Internet Explorer 9で新しくなったChakraエンジンとGPUによる高速化が組み合わせられることによって、ブラウザは劇的に速くなった。初期に行ったテスト結果では、Internet Explorer 9の性能は十分競争力のあるものだということが示された。

 一般に入手できるベンチマークの中でも興味深いものの1つに、Facebookが提供している新しいJSGameBenchがあり、これは実際にゲームを実行する際のHTML5の実行速度をテストするものだ。このテストでは、IE9は業界最速とは言えないものの、WebGLを使っていないにも関わらず、ランキングの中で上位に位置する。

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