新しいダウンロードマネージャは、評判に基づくセキュリティを取り入れており、ダウンロードそのものの時間を短縮できるわけではないにせよ、新しいダウンロードファイルをインストールする手順を加速するものになっている。例えば信頼できるベンダーのインストールファイルのような、よく知られているファイルについては、警告はほとんど出ない。堅牢なダウンロードマネージャは、古くから望まれていながら、これまで欠けていた機能であり、ようやくIE9で実現したのは非常に喜ばしいことだ。
このように、IEをライバルたちと戦えるものにしている要素は数多くある。また、新機能のいくつかは前向きなものだ。機能強化の中でも重要なものには、新しいActiveXフィルタ、広範なHTML5のサポート、広告のトラッキングに対する保護がある。
この機能は、Firefox 4の「Do Not Track」機能と同じように、ヘッダを使った手法でウェブ広告がユーザーの行動を追跡するのを防いでくれる。Mozillaの実装と違うのは、IE9はヘッダのほかにカスタマイズできるブラックリストも使用するという点だ。ツールメニューの下のセーフティメニューに行けば、「追跡防止」というオプションがある。これをクリックすると、アドオンの管理画面が開いて、新しく設けられた「追跡防止」タブが表示されるので、ここにブロックしたいサイトを追加していく。
この機能を有効にしたら、そのまま閲覧を始めればよい。いくつかのサイトをチェックしてからリストに戻ると、自動的にリストが増えているはずだ。リストの下にある、数字を変えられる部分には、追跡に対する容認の度合いを設定できるようになっている。例えばこれを「3」に設定した場合、追跡用のトラッカーが3つ以上のサイトで発見されるまではブロックしない。この機能は、アドオンと同じ仕組みでブラウザに組み込まれている。ブロックすべき広告提供者の独自リストを作成し、そのリストをInternet Explorerのアドオンギャラリーを通じて他のユーザーと共有することもできる。
別の新機能であるActiveXフィルタを使うと、まずすべてのActiveXコンテンツの利用をブロックし、サイトごとに個別に有効化することができる。ActiveXが危険な理由は、ActiveXが動作するためには、そのブラウザが実行されているOSに対する完全なアクセスが必要だからだ。ActiveXフィルタを使えば、ロケーションバーのスイッチ1つでActiveXをサイトごとに制限できる。まずツールメニューの下のセーフティメニューから、すべてのActiveXコンテンツを一括してブロックすることができる。その後、ロケーションバーの右側に表示される丸に斜線のマークをクリックすれば、サイトごとにActiveXコンテンツを読み込むことができるようになる。
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