10.1インチのスクリーンを持つXOOMは、9.7インチスクリーンのiPadよりも大きいだろうだと思うかも知れないが、実際には少し小さく感じる。他のタブレット端末と同様、XOOMは底辺側が重く、1280×800ピクセルの画面領域はWXGAのアスペクト比を持っており、よりワイドな画面になっている。
このよりワイドなスクリーンと、横置きで正しい向きになるように配置されているMotorolaとVerizonのロゴによって、XOOMは横置きで使われる方が自然に感じられるようになっている。これは、ホームボタンの位置から縦置きの使用が想定されている初代iPadとは、根本的に異なる点だ。もちろんどちらのデバイスでも、持ち方によって、アプリケーションやホーム画面の向きを好きな方向に変えられるが、紛れもなく、XOOMは横置きを想定して作られているのに対し、iPadのデザインは縦置きを想定している。
iPadでは画面周りの枠が0.75インチなのに対し、Motorolaはこれを0.5インチにすることで、全体的なデバイスのサイズを小さく抑えている。これは小さなことだが、多くの意味で大きな違いを生んでいる。しかし、残念なことには、ベゼル幅が細いため、デバイスを持つときに親指を置ける場所も狭くなっており、片手ではやや持ちにくく感じる。XOOMは初代iPadよりも若干重いだけだが、ベゼルが細く、ワイドな筐体であるため、片手で持った場合に感じる重みはかなり大きい。その一方で、縦持ちにした場合、枠が細いことから親指が画面に届きやすくなっており、親指でのタイピングはiPadよりもしやすく感じる。
XOOMのキーボードは、全体としては賞賛に値するものだ。サイズも大きく、スペースも十分にある仮想キーボードは、縦置きにしても横置きにしても非常にタイピングしやすい。このキーボードは素早く入力できるようにマルチタッチに対応しており、専用のタブキーと絵文字キー、素早くキーボード設定画面に移動できる専用ボタンが備わっている。各キーはiPadのものよりやや小さく横長だが、総合的な性能としては、応答性が高く正確だ。
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