Motorolaは米国時間1月5日、「Android」ベースの新しいタブレット「Xoom」を発表した。同社はこのXoomによって、急速に成長するタブレット市場の首位の座からAppleの「iPad」を追い落したい考えだ。
XoomにはiPadよりも優れている点がいくつかある。前面と背面にカメラが標準装備されており、うち1つはHD動画撮影が可能。iPadの現在のバーションにはない機能だ。また、iPadより高解像度で大型のスクリーンを備え、「Adobe Flash」をサポートしている。さらに、AT&TではなくVerizonのネットワークを採用している。
Xoomは、GoogleのAndroid OSの最新バージョン「Honeycomb」を搭載する初のデバイスだ。Honeycombはマルチタスクに対応しており、タブレット向けに設計されている。
Motorola Mobilityの最高経営責任者(CEO)であるSanjay Jha氏は5日午後、ラスベガスで開催のConsumer Electronics Show(CES)で記者らに対し、同デバイスの3G版が2011年第1四半期に店頭に並ぶ予定だと語った。Jha氏によれば、3G版Xoomはすべて、2011年に4Gへアップグレード「可能」になるという。
Jha氏は、Xoomの価格は発表しなかった。Motorolaは記者からの質問を受け付けずにイベントを終えている。
Xoom(「Zoom」と発音する)は、Verizonのワイヤレスネットワーク上で動作し、2011年第2四半期に4G LTEにアップグレードできる予定だ。それ以降に販売される製品は4G対応の状態で出荷される。Wi-Fiのみのバージョンが発売されるかどうかはその場では明らかにされなかったが、同社の声明によるとWi-Fi版の発売はないようだ。またXoomの写真には、右上隅にVerizonのロゴがある。
Xoomの仕様は、デュアルコアプロセッサ1基(各コア1GHz)を搭載し、解像度は1280×800(iPadは1024×768)で、10.1インチ(iPadの9.7インチより大きい)の16:10ディスプレイを備えている。また建物を3D表示できる「Google Maps 5.0」に対応している。背面カメラでは720pでの動画撮影が可能だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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