Microsoftは米国時間3月1日、「Windows Embedded Compact 7」(開発コード名「Chelan」)の正式版の一般提供を発表した。
Microsoftは2月28日、Windows Embedded Compact 7の正式版を180日間無料で利用できる試用版をMicrosoft Download Centerで公開した(Microsoftの関係者は、Compact 7がいつRTMとなったのかについて明言を避けているが、@UltraWindowsは同バージョンのデジタル署名は2011年2月19日になっていると報告している)。
この最新版Embedded Compactは、携帯電話(「Windows Phone」を含む)、医療機器、産業オートメーション機器、小売システム、それにスレート/タブレットなどに向けたOSとなる。
ここ数カ月、複数のMicrosoftのOEMがCompact 7をベースとした新しいスレートやタブレットをアピールしていた。Microsoftの関係者は、Windows Embedded Compact OSは消費と創作ができるデバイスではなく、消費だけを用途としたデバイス向けだと述べており、完全版の「Windows 7」が動くスレート/タブレットとCompact 7ベースのものを区別しようとしている。
多くの人が、Microsoftの初の「本物」のタブレット/スレートOSは「Windows 8」になると考えている。Microsoftは現在Windows 8を開発中で、2012年中にRTM(製造工程向けリリース)となりそうだ。
Windows Embedded Compact 7は「Windows Embedded CE」の後継となり、以下のような新機能を持つ。
Silverlight for Embeddedにより、OEMはXAMLとネイティブのC++を使ってカスタムインターフェースの作成が可能となり、通常のWindowsユーザーインターフェース要素で包まれた「Windowsクロームのない」インターフェースを提供できる。以下に、OEM向けのMicrosoftの最新プレゼンテーション資料から、Compact 7で対応するSilverlight for Embeddedに関するものを紹介する。
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