Microsoftが2011年1月の「Consumer Electronics Show(CES)」で、ARM向けのWindowsバージョンを発表する、とBloombergが報じている。
賭けるとすれば、この件については尊敬する同僚や同業者とは違う予想に賭けたい。MicrosoftはARMベースのタブレットで動く「Windows Embedded Compact」の最新版を発表する、これがわたしの予想だ。
このような予想をした背景には、以下のような理由がある。
MicrosoftでOEM担当責任者を務めるSteven Guggenheimer氏--以前、Windows Embedded Compactタブレットとスレートについて語ったことがある人物だ--は、2011年1月6日に開催する金融アナリスト向けのイベントでスピーチを行う予定になっている。これは、最高経営責任者(CEO)のSteve Ballmer氏がCESでスピーチを行った翌日となる。Guggenheimer氏はMicrosoftが進化させているWindowスレート戦略を語る役割を持っているかもしれないが、氏の過去の演説を考えると、Embedded Compactタブレットについての話になるのではないかとわたしは予想している。
Microsoftの幹部は、“Windows”タブレット/スレートがどのようなものかについて、(多分、意図的に)明確にしてこなかった。Ballmer氏が2010年に入ってMicrosoftのタブレット/スレート計画について話をしたとき、タブレット/スレートで20以上のOEMパートナーがいると語った。これらOEMの多くは、Embedded Compact/CE端末を製造するメーカーだ。
わたしの理解では、「Windows 7」搭載スレートとWindows Embedded Compact 7のスレートでは、同じアプリケーションがそのまま動くことはないはずだ。両プラットフォームとも「Silverlight」をサポートしているので、何らかの形でクロスプラットフォームのシナジー効果があると思われる。それに、Microsoftが「Metro」「Windows Media Center」ユーザーインターフェースをWindows Embedded Compactにポーティングする可能性もある。これは、「Windows Phone OS」ベースのタブレットやスレートという点では、2番目にベストな方法だろう(Microsoftは現在、Windows Phone OSをタブレットやスレートに搭載させる計画はないとしている)。
だが、“Windows”タブレットと称しているからといって(Microsoft自身が称している場合でも)、PCと同じWindows OSが動いているとは限らない点に注意しておくべきだ。
CESは1〜2週間後に迫っている。どのOSが動いているかに関係なく、Microsoftがスレートについて何を話すのか、非常に興味深い。
アップデート:Wall Street Journalも、タブレット向けのWindowsバージョンが数年後に登場すると報じている。これも、Business InsiderのMatt Rosoff氏が書いているように、「Windows 8」(あるいはWindows 8 “Lite”のようなものか?)のように見える。Windows 8であれば、WindowsをARMにポーティングするという長い作業がついに出荷製品として実を結ぶことになる(登場するのは、2012年後半か2013年前半だが)。
いずれにせよ、MicrosoftはCESについての憶測にコメントしていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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