MicrosoftとIBMは、1月28日のData Privacy Dayに合わせて、「Attribute-Based Credentials」(ABC)と呼ばれる新しいプライバシー保護ソリューションを発表する。ABCは4年間実施される予定のパイロットプロジェクトで、その結果はソースコードとともに公開される予定だ。
チューリッヒのIBM Researchの暗号研究者であるJan Camenisch氏は米CNETに対し、「われわれの目標は、技術的なツールを提供するだけでなく、電子社会におけるプライバシーを保護する方法について、社会的な議論を呼び起こすことだ」と語った。
このソリューションは、スウェーデンのセーデルハムン市にあるNorrtullskolan中等学校で最初に利用される予定だ。ここでは、「ABC4Trust」というシステムを利用して、生徒と保護者が、プライバシーを守りながら、学校の教職員とコミュニケーションしたりソーシャルネットワークにアクセスしたりできる。このシステムでは、スポーツチームのメンバーであることや特定の授業に出席したことなど、自分の特定の属性を証明しながら、他の属性を開示しないことが可能となる。
MicrosoftのセキュリティテクノロジアーキテクトであるRonny Bjones氏は、「今日のソリューションの問題は、この種の区別をしないことだ。われわれはこのようなデジタルの足跡をさまざまなサイトに残してしまう」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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