ブログ「FOSS Patents」を執筆するFlorian Mueller氏は米国時間1月21日、「Android 2.2」のソースコードに含まれる37のファイルを調査する記事を投稿した。これらのファイルは、Oracleの「Java」テクノロジのファイルと一致し、Oracleが2010年に買収したJavaの開発元であるSun Microsystemsによって「PROPRIETARY/CONFIDENTIAL」(社外秘/機密情報)と書かれていた。
Oracleは2010年8月、「Android」とAndroidの中で使用される仮想マシン「Dalvik」が、Sun買収により現在はOracleが保有する著作権と特許を侵害しているとして、Googleを提訴した。同社はその後、訴状を修正して、両技術のコードの1行ごとの比較結果を追加した。Googleは後にそれを、誤解を招く情報であると主張した。
Mueller氏はOracleの訴状を入手し、誰もがダウンロードして参照することのできるAndroid 2.2と比較した。Mueller氏は、Oracleが示したコードに加えて、Androidの中のさらに37ファイルが「Java2 Standard Editionバージョン5」のものと同一であったことがわかったと述べている。
Mueller氏は自身の投稿で、「独自のライセンスまたはGPLのいずれの下においても、このコードを、正規の保有者(Oracle/Sun)以外が合法的に再ライセンスすることはできないはずだ」と記している。Googleにとっては不利な情報のようだが(同社はIDG News Serviceに対するコメントを差し控えた)、これについては、一刻も早く法廷で徹底的に論じられるべきだろう。
太平洋時間午後1時20分更新情報:ZDNetのEd Burnette氏は、Mueller氏が指摘したコードの一部を確認し、異なる見解を示した。Burnette氏は、問題のファイルは、実際にAndroidとともに出荷されているものではないと指摘し、これらは、単体テストコードや、Androidコードリポジトリにアップロードされたその他のファイルの集合であり、端末とともに実際に出荷されてはいないと述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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