「液晶のバックライトをLED化したから省電力です」。2009年まではそんなことが言われていたが必ずしもそんなことはない。画面が大きくなればLEDの量は増え、電力量は増える。LEDを採用するだけではなく、LEDの光の点滅時間を短くしたり、LEDの明かりを暗くすることのほうが省エネには重要なのだ。
そのような省エネ化への取り組みのひとつが、部屋に合わせてテレビの明るさを変える高画質化機能。メーカー各社が搭載しているが、完成度が高いのは東芝レグザに搭載されている「おまかせドンピシャ高画質」だ。
最新のZ1シリーズなどに搭載された「おまかせドンピシャ高画質3」では、部屋の明るさをテレビが分析して、自動で最適な画質に調整するだけでなく、映像の内容を解析して、細かく明かりを調整している。省エネであることに加えて、どんな部屋でもテレビの潜在的な画質を引き出して美しい映像を見られるのが特徴だ。
節電技術のもうひとつの新しいトレンドが、人の動きを感知するセンサを搭載したテレビ。例えばシャープの「AQUOS」の「DZ3」シリーズなどに搭載された「ムーブセンサー」は、テレビの前から人がいなくなったことを感知して映像だけを消し、人が戻ってきたらまた映像の電源をオンにする機能を備える。
ソニーのブラビア「LX900」シリーズでは、カメラセンサーの「顔認識」を使って、テレビの前に人がいても、テレビの方を見ていないとわかったら、画面を消して音だけにできる「インテリジェント人感センサー」を採用している。省エネ化を最優先に考える人はこれらのテレビも選択肢にいれておこう。
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