Intelの最高経営責任者(CEO)のPaul Otellini氏は米国時間12月8日、同社製チップが2011年に35種類以上のタブレットに搭載される予定だと述べた。同時に、タブレットには2種類の「Atom」プロセッサが使用されることを明らかにした。
「われわれは、すべての有望な市販OSをサポートしようとしている」。Otellini氏はBarclays Capital 2010 Global Technology Conferenceでこのように語った。同カンファレンスの音声は、インターネットでストリーミング中継された。
Intelは15以上のブランドを挙げており、その中には、東芝やDell、Lenovo、ASUSTeK Computer、Motion Computingから発売予定の消費者向けタブレットが含まれている。「『Windows』ベースのものも、『Android』ベースのものも多くある。(Androidのバージョンは)FroyoとHoneycombの両方に対応している」(Otellini氏)
Otellini氏は、タブレット向けの2種類のAtomプロセッサについて、以下のように述べている。「2種類の製品がある。1つは、IntelのPCの伝統を引き継いだもので、『Oak Trail』という開発コード名だ。これはWindows環境向けであり、PC周辺機器との互換性という利点を求めるユーザーにとっては重要なものだ。世界中のあらゆるプリンタとあらゆるUSBドライバが使える。Oak Trailは、どんなPC周辺機器にも完全に対応する。非常に堅牢で、パフォーマンスが高く、低電力のAtomだ」
Otellini氏は次のように続ける。「『Moorestown』というさらに最適化された(Atom)バージョンがある。非常に軽量で、バッテリ寿命が長く、薄型のマシンを求めるユーザーに向けたものだ。PCとの互換性はない。x86命令セットを採用しているため、インターネットとの互換性はあるが、(Windowsの)レガシーサポートについては問題ないと考えている」
「消費者向け(タブレット)製品は、3種類のOSすべてで、2011年前半に発売予定だ」(Otellini氏)
またOtellini氏は、Intelのチップをスマートフォンに搭載するまでには時間がかかるということを繰り返し、「短距離走ではなく、マラソンだ」と述べた。同氏は、携帯電話向けの第2世代Atomプロセッサである「Medfield」について、「顧客へのサンプリング調査の段階であり、(携帯電話での)出荷は2011年と2012年になる。Intelのチップを搭載したスマートフォンが、一流ブランドを持つベンダーから発売されるのは、2011年(の第2四半期)になるだろう」と語った。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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