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コラボレーションは仕事を変える--シスコ、ゼロクライアント端末など発表

田中好伸(編集部)2010年11月25日 12時32分
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 「“コラボレーション”は単なる技術ではない、仕事の仕方を変革するものだ」――。11月24日に開催されたイベント「Cisco Collaboration Summit Japan」の基調講演で、同イベントを主催するシスコシステムズ合同会社代表執行役員社長の平井康文氏はこう述べ、同社の事業戦略の柱の1つであるコラボレーションが大きな可能性を秘めたものであることを強調している。

 平井氏は「ビジネスプロセスの6〜7割は例外処理にあてられている」と説明する。ビジネスプロセスの例外処理では人の判断が必要になり、たとえば同じ業務部門の上長に決裁を仰ぐことが欠かせない。状況によってはほかの部門の意見も必要になるケースもあるだろう。

平井康文氏 「コラボレーションは“Ignition Japan!”の中核をなす」と説明する平井康文氏

 そう考えると、ビジネスプロセスの6〜7割が例外処理だとするのなら、ビジネスプロセスとコラボレーションは切っても切り離せない関係にあると言っていいのかもしれない。こうしたことから、平井氏は、コラボレーションが企業の業務活動にもたらす価値を“オペレーショナルエクセレンス”という言葉で表現している。

 コラボレーションがもたらす価値として平井氏は、生産性の向上も挙げている。生産性の向上について平井氏は、ある事例をもとに説明している。

 北海道のある病院では、病院から離れた地域での診療を行っているという。その病院が1日にこなせる診療はせいぜい2件。それがビデオ会議システム導入で遠隔診療の仕組みを構築することで1日に6件もの診療をこなせるようになっていると平井氏は説明する。この事例は病院でのものだが、コラボレーションによる生産性の向上はもちろん企業でも有効だ。ビデオ会議システムを活用すれば、現地に赴く時間やコストを削減するのと同時に、より短時間で重要な決定ができるからだ(出張を減らすことで交通費を削減できるというメリットも当然ある)。

 コラボレーションのために同社が提供するツールとしては、「臨場感や空気を共有できる」(平井氏)テレプレゼンスを代表とするビデオ会議システムが筆頭に挙げられる。ビデオ会議システムでは、製品のラインアップを拡充するために、Cisco SystemsはTandbergを買収している。Tandbergの獲得によって、シスコのビデオ会議システムは、エントリモデルからミッドレンジ、ハイエンド製品のテレプレゼンスまでラインアップの幅を広げている。

 コラボレーションのためのツールは、ビデオ会議システムだけではない。6月に発表された企業内コラボレーションツール「Cisco Quad」も、仕事の仕方を変革するためのものだ。

 Quadはウェブベースの企業内SNSであり、ブログやWiki、フォーラム、コミュニティなどの機能が組み込まれるとともに、Twitterのようなマイクロブログの機能も統合されている。人やコミュニティ、情報を検索する機能も組み込まれ、さらにはユニファイドコミュニケーション(UC)との連携、ビデオなども統合されている。Quadは現在、シスコ社内で「実験が進められている」(平井氏)という。

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