SAPの旧子会社で現在は事業を停止しているTomorrowNowに著作権を侵害されたとしてOracleが提起していた訴訟で、米連邦裁判所はSAPに対し13億ドルの支払いを命じたとAll Things Digitalが報じている。これまでにSAPが支払いを認めていた12億ドルに弁護士費用を上乗せした格好だという。
TomorrowNowは、Oracleやそのほかのアプリケーション向けにサードパーティーサポートを提供していた企業で、2005年2月にSAPに買収された。しかし、TomorrowNowがOracleからソフトウェアコードなどの企業情報を盗んだとして提訴されて以来、SAPとOracleの法廷闘争となり、SAPは2008年7月にTomorrowNowの事業活動を停止すると発表した。
SAPはすでにOracleの訴えを認めており、今回の裁判では賠償金の額が決定されることになっていた。SAPの弁護団はEllison氏に対し、多数の顧客が失われる懸念を具体的な数値で示すよう迫っていたが、All Things Digitalによると、被害額は2800万ドルと見積もるSAPに対し、Oracleは問題となった著作権をライセンスした場合の市場価値は16億5000万ドルから30億ドルにものぼると主張したという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」