ソフトウェア大手の独SAPは現地時間7月22日、同社傘下のTomorrowNowの事業活動を停止すると発表した。TomorrowNowは、最大のライバルであるOracleに訴えられていた。
Allianz、カジノグループのSky City Entertainment Group、製造会社のNational FoodsなどがオーストラリアでTomorrowNowの顧客となっている。しかし、これらの企業が今後もTomorrowNowのサービスを利用し続けるかどうかは不明だ。
TomorrowNowは、Oracleやそのほかのアプリケーション向けにサードパーティーサポートを提供していた。SAPは、Oracleに対抗する取り組みの一環として、2005年2月にTomorrowNowを買収した。
しかし、TomorrowNowがOracleからソフトウェアコードなどの企業情報を盗んだとして提訴されて以来、SAPは長年、Oracleと法廷で争ってきた。
SAPは22日に発表した声明で次のように述べている。「現在SAPは、TomorrowNowが抱える225社以上の顧客企業と直接連携し、それらの企業が、PeopleSoft、JD Edwards、Siebelのアプリケーションを利用する顧客向けにOracleが提供しているサポートに戻るか、あるいは新たなサポートにスムーズに移行できるよう支援している」
またTomorrowNowのエグゼクティブチェアマンであるMark White氏は次のように述べている。「われわれの目的は、段階的な縮小プロセスの間、われわれの顧客へのサポートを中断させることなく、彼らがOracleを含む新たなサポートプロバイダーに移行できるよう支援することにある」
SAPは、10月31日までに段階的な縮小プロセスを終了させる意向だとしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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